Case: Living Radars

イギリスのテック企業・TNSenseが行った、ソーシャルグッドなCSR活動をご紹介。

通学路を通る車に向けて安全なスピードを啓蒙するため、子どもたちが背負って歩く「ランドセル型速度計」を開発したのです。

学校へ通う子どもたちの脇をひっきりなしに通り過ぎる自動車たち。スピードの出し過ぎはそのまま子どもたちの危険に直結します。

こうした問題に対し、これまで講じられてきたのが、道路標識や・・・

交通整理員の配置。しかしこの方法は、ドライバーに当事者性を感じさせるには程遠いものでした。

そこでTNSenseは、自社の技術を駆使して「Living Radars」という装置を開発しました。ランドセルのような筐体の中には、接近する車のスピードを計測する装置が内蔵されており、付属の電光掲示板を通じて「自分の車が時速何kmで子どもたちに迫っているか」をリアルタイムにドライバーへ知らせます。

実際の使われ方はこんな感じ。子どもが装置を背負って歩いていると・・・

その背後から車が。

「あなたのスピードは時速38kmです」

それ見て、はっとした表情を浮かべるドライバー。

車が速度を落とすと、背中の表示が緑色に。この仕掛けによって、子どもたちへの危険が少ない速度を把握できるのです。

「自分の運転する車が、子どもたちへどれくらいの脅威を与えているのか。考えさせられました。」インタビューに答えたドライバーは思慮深げに語りました。

スピードの出しすぎは良くない、と頭では考えていても、標識などの外的な「モノ」から得た情報では、なかなか自分ごとに考えにくいもの。こうしたドライバー心理を利用し、「いままさに自分のスピードがどれくらいの脅威か」をインタラクティブに理解させる、秀逸な施策でした。

(via Adeevee)