Campaigns for the implementation of SDGs

さまざまなメディアで取り上げられ、徐々にその認知度を上げているSDGs(持続可能な開発目標)。持続可能でよりよい世界を目指すために定められた国際目標は、17のゴールと169のターゲットから構成されており、各国政府だけではなく、企業や個人も積極的に取り組むことが求められています。

そこで今回は企業が実施したSDGs施策を5つ、まとめてご紹介。AI(人工知能)やAR(拡張現実)などを活用し、CRSのアイディアにもつながるキャンペーンをピックアップしました。ではどうぞ!

1. Apple社、2030年に向けたSDGs目標を掲げるコンセプトムービーを公開

今年4月、二酸化炭素の排出においてカーボンニュートラルを実現したAppleは、今後サプライチェーン全体で再生可能なエネルギーとリサイクル材料を使用し、自然界の生態系を再生させるという大きな目標を掲げています。

すやすやと眠る赤ちゃんに向かってサステナブルな未来を約束する、優しさを感じる動画です。

2. カンヌ金賞を受賞 AIを使った児童買春を防ぐ取り組み

インターネットの普及により、世界各地で子供を対象にした人身売買が拡大しています。子供を性的搾取から守るため、アメリカの非営利団体・Street Graceは、「グレイシー」と名付けたAIキャラクターを作って出会い系サイトに登録。

プロフィールを見て未成年と知りながら性的な内容をうかがわせる発言をしてきたユーザーには、「この会話は全て記録され、警察に送られます」との警告を表示しました。

このAIは25の州と78の都市で採用され、4か月間で約1,000人が買春目的で接触してきたとのこと。子供が犠牲になる犯罪を未然に防ぐこの取り組みは、カンヌライオンズのSDGs部門で金賞を受賞しています。

3. ウミガメ一家の目を通して描く環境破壊。英Greenpeaceによる啓発アニメ『TURTLE JOURNEY』

世界55以上の国と地域で活動する国際環境NGOのグリーンピースが、世界的な海洋保全の必要性を啓発するために制作したショートアニメ。仲睦まじく暮らすウミガメの家族が、人間による環境破壊で突然住み家を奪われてしまいます。

ストーリーの最後、ウミガメたちは悲しみに暮れながらも立ち上がり、『海を守ろう』と書かれたプラカードを持って行進します。グリーンピースは、世界の海で進む海洋汚染をくいとめるため、人々に同団体のHPで行うオンライン署名に参加するよう呼びかけました。

4. 仏Adidas、ARを活用したSDGsマーケティング

フランスのadidasが、プラスチックごみ問題への関心を高めるため、ARを活用したキャンペーンを行いました。

実施したのは、パリのフラッグシップストア。店内でadidasモバイルアプリを立ち上げ、スマホのカメラを通して周囲を見渡すと、そこには海に浮かぶプラスチックのごみや海を泳ぐクジラの姿が映し出されます。

また、リサイクルプラスチックから靴を製造する方法を見せるなど、具体的な解決方法も提示。ごみの排出量を減らすだけでなく、一歩先の解決策まで示したマーケティング事例です。

5. 人種差別に異を唱えるNIKEのメッセージ動画『For once, Don’t Do It』

今年5月にアメリカのミネソタ州で起きた、白人警察官による黒人青年の暴行死事件を受けて、NIKEが公開した人種差別に異を唱えるメッセージ動画。

同社の有名なタグライン『Just do it』を少し変えて『For once, Don’t Do It(今回だけはしないでほしい)』とし、人種差別やそれを見て見ぬふりをするような行為をやめてほしいと呼びかけました。

Twitterにも投稿したこの動画は、これまでに790万回近く再生されています。

SDGs(持続可能な開発目標)17の目標

いかがでしたか?国連が定めたSDGs達成の期限は2030年、つまり今年から数えてちょうど10年後。企業の努力ももちろんですが、私たち一人ひとりが出来ることを考え、行動していかなければいけませんね。

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう