Case: Raging Banners

ベルギーの大手通信キャリア・VOOが2019年に実施したユニークな広告をご紹介。

ネットゲームの実況配信中に回線が不安定になり、思わず「ク◯回線が!」とプレーヤーが怒鳴った瞬間をプログラムで検知。配信画面に「◯ソと叫ばなくていい回線をぜひ」とプロバイダーへの乗り換えを勧めるバナーを自動挿入するシステムを開発したのです。

一瞬の判断がスコアを大きく左右するネットゲームにおいて、回線遅延による画面ストップは致命的。熱中している最中、うっかり画面が固まろうものなら・・・

「ッざけんなよ!ク◯回線が!!!」

「◯ソがーーーーーーー!!」 同様の経験がある方も多いのではないでしょうか。

今回VOOが着目したのは、YouTubeやTwitch上で行われるゲーム配信。

画面の配信に多く使われているオープンソースのソフトウェア「OBS(Open Broadcast Software)」のプラグインを開発。配信音声をリアルタイムで解析し、回線の遅さを罵倒するキーワードが発せられると自社のバナーが自動挿入される仕組みを作りました。

こちらがキーワードの例。「ク◯回線」「雑◯ネットが」「ざけんな」など、つい反射的に発しがちな言葉たちがバナー挿入のトリガーとなります。

こちらが実際の画面例。プレーヤーが罵倒の言葉を叫ぶと同時に「キレないで!」「この機会に雑◯ネットとおさらばしよう」と、その場のシチュエーションに沿ったコピーとともに自社のプロバイダーの契約を勧めるバナーが表示されます。



この施策は78件のゲーム配信で実際に行われ、合計380万人にものぼる視聴者に自社のバナーを見せることに成功したのです。

ある意味もっとも共感を呼ぶシチュエーションでバナーを表示することで「契約可能性の高い」ユーザーを優先的に自社サービスに誘導する、技術力を駆使した秀逸すぎるプロモーション施策でした。

(via Activation Ideas)