Case: The Uncensored Library

権力に左右されない自由な報道のため活動する国際的NGO「Reporters Without Borders(国境なき記者団)」が展開したデジタル施策をご紹介。
国家権力によって閲覧を制限されてきた文書たちを、仮想空間ゲーム「マインクラフト」のステージ内で公開しました。

現在、地球上のさまざまな国家で権力によるインターネットコンテンツの閲覧制限が行われています。その多くはブログや新聞、その他情報を伝えるウェブサイトですが、ゲームについてはその対象になっていませんでした。
この「盲点」を利用し、国境なき記者団はゲーム空間を介してこれらのコンテンツを公開することにしたのです。

「マインクラフト」はゲーム空間内にピクセルを積み上げ、誰でも好きな建物や場所を作って楽しめるゲーム。

国境なき記者団はこの「マインクラフト」の空間内にリアルな「図書館」を作り上げました。

館内には、権力によって閲覧を制限された文書たちが「ゲーム上の本」として「所蔵」されています。

ユーザーはこの空間に入り、検閲を受けない「ありのまま」の文書を自由に手にとって見れるのです。

「ロシア」「ベトナム」「エジプト」など検閲の強いところをはじめ、書棚は16ヶ所以上の地域によってゾーニングされています。



建物はゲーム空間のデータにすぎないので、図書館の「増築」も簡単。「今後検閲がなされるほどに、この図書館の『蔵書』は増え続ける」と担当者は語ります。

いくら国家が物理的に情報を遮断しようとも、あらゆる形で「真実の情報」が見られるようにする── 国境なき記者団の理念を文字通り体現する、意義深い施策でした。

(via Ads of the World)