Case: Team Heart Safety

世界的なヘルスケアメーカー・Philipsが実施したAED啓発キャンペーンをご紹介。
「心停止から6分以内の措置が生死を分ける」というメッセージを伝えるべく、市民マラソンのランナーが着用するTシャツに、最寄りのAED装置までの所要時間を示すLED装置を取り付けたのです。

心停止から蘇生できる可能性があるのは、最大6分。これ以上の時間をすぎると、生還率は大きく下がります。迅速な措置を施すためのAED(自動体外式除細動器)装置は普及してきましたが、それでも生死を分ける6分以内の距離にあるものは多くありません。


そんな現状を人々に認識してもらい、日常生活に直接関わる問題であることを知ってもらうため、PhilipsはGPSによる位置情報端末とLEDディスプレイを埋め込んだTシャツを開発しました。

このTシャツは、着ている人のリアルタイムな位置情報を解析し、最寄りのAED設置場所まで徒歩何分かかるかを表示します。6分以内の場合は青(=助かる可能性が高い)、6分を超える場合は赤(=助かる可能性が低い)ことを意味するのです。


このTシャツは、2019年10月にオランダで開催された市民マラソンで配布され、参加ランナーたちが実際に着用してコースを走りました。

マラソンコースは市内の中心部であったにもかかわらず、コースの位置によってAEDとの距離は大きく変わりました。本来ならば、どこにいても6分以内にAED装置へたどり着ける体制が必要なのです。



文字通り「身体をはった」試みにより、街の人々へAED整備の大切さを訴えかけることとなりました。

健康に過ごしているあいだは、AEDの重要性にはなかなか気づかないもの。しかし心停止はいつどこで起きるかわかりません。いざ必要になった時点で整備を呼びかけても遅いのです。AEDをより自分ごととして強く意識させる、意義深いキャンペーンでした。

(via Ads of the World)