Case: Visible thoughts

人は他人のことを深く知りもせずに、見た目だけで判断してしまうことがあります。そして、それが誤解や偏見に繋がるケースも往々にしてあります。

そんな事態のリスクを市民に実感してもらうべく、スウェーデン最大の新聞社・Stampen Mediaは、ヨーテボリで一風変わった実証実験を行いました。

同社はまず町の中心地にあるショーウィンドウを貸切り、通行人一人ずつに中の椅子に座ってもらいました。そして、その他の通行人とオンラインLIVEの視聴者に、見た目だけで“今椅子に座っている人”にラベル付けをしてもらったのです。

人々が勝手に付けたラベルは、リアルタイムでショーウィンドウとオンラインに反映される仕組みになっています。ある男性が椅子に座っていた時には、犯罪者、危険、生意気などの偏見にまみれた言葉でラベル付けがなされることもありました。

本取組には最終的に6,000人以上が参加。今回の実験によって、“知らないこと”がいかに偏見や誤解、差別を生むかということを改めて世間に示すことができたといいます。

フェイクニュースやネットの速報ニュースによって、真のジャーナリズムが問われる時代。まずは、偏見や誤解に関する会話を生み出すことで、本質的な理解の重要性を届けようとする試みでした。