Case: hotelbnb

中米ホンジュラスにある老舗ホテル・Hotel HondurasMayaが仕掛けた仰天の集客施策をご紹介。

既存の宿泊業者にとって脅威であったAirbnbを“利用”し、ホテルの客室を民泊として貸し出す作戦に出たのです。

自宅の部屋を宿泊場所として提供する「民泊」サービス・Airbnbの台頭でホテルを始めとする宿泊業者たちは客足を奪われ、大きな打撃を受けていました。

そんな状況にとんちの効いたアイデアで挑んだのがHotel HondurasMaya。Airbnbを使って自らの客室を「民泊のように貸し出す」作戦に出たのです。その名も「hotelbnb」

同ホテルでは古かった客室を大胆に改装。おしゃれなベッドやアートを配置し、Airbnbで人気の部屋のスタイルを取り入れました。

つぎにホテルの従業員たちを集め、プロのカメラマンによる美しいプロフィール写真を撮影。

従業員たちはこの写真を使ってAirbnbに「個人アカウント」を開設し、あたかも自宅の豪華な部屋を貸し出しているかのように見せました。

何も知らずに部屋を予約した人々は、到着するとパニックに。「え、ここホテルだよね?」

「ちょっと見てください!! 私が予約したのは民家のはずなんです。ホテルは予約してません!」フロントで狼狽する予約客に従業員が種明かしします。
「お客様、落ち着いて。あなたは予約したのはまぎれもなく私達がAirbnbで貸し出した客室です」

ちょっと豪華な「誰かの家」だと思った予約した部屋は、なんと一流ホテルの客室だった、というわけです。うれしい誤算に、宿泊客たちもびっくり。

それだけでありません。ここではきれいなプールに一流のルームサービスと、普通の民泊には付いてこない豪華なサービスも同時に受けられるのです。なんといってもここは正真正銘のホテルですから!

「やっぱりプロの宿泊施設は違うな!」「こんな素敵な部屋に(民泊価格で)泊まれるなんて、最高だわ!」と、その評判はまたたく間にSNS上で拡散しました。

この奇想天外な施策によって、同ホテルでは予約客が32.5%も上昇。部屋の満足度を示す星の数は5つ中平均4.8と、大きな成果を残しました。

Airbnbの利用者たちが求めるのは「画一的ではない快適な部屋」。ならばその環境をプロとして提供し続けてきた私達におまかせあれ!という、まさにコロンブスの卵的な発想。固定概念にこだわらない柔軟な発想と老舗ホテルとして培われてきたおもてなしの技術が相乗効果を生み出した、ユニークな取組みでした。