Case: DO Black

地球規模で進行している温暖化。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が公表した特別報告書によると、自然環境や人の暮らしに与える被害を軽減するためには、2030年までに世界のCO2排出量を50%削減することが必要だといいます。

スウェーデンのフィンテック企業・Doconomyの調査では、この国で排出されている温室効果ガスは年間10トンで、そのうちの6割が消費に関連したものだそう。そこで同社は、人々にこの問題について考えてもらうため、特別なクレジットカード『DO Black』を発行しました。

これは“セレブの象徴”ともいえるブラックカードで、通常であれば、高級レストランでの割引やVIP対応など数々の優待サービスが受けられるのですが、このカードは利用の主旨が異なります。

実は『DO Black』には、持ち主が購入した商品やサービスによってもたらされるCO2排出量を計算し、一定量を超えるとカードの利用を制限するという機能が付帯されています。利用者はアプリで自身の排出量を確認できるので、気候変動について考えるきっかけになるというわけです。

2015年に採択されたパリ協定で、加盟各国はそれぞれ削減に向けた目標数値を提出しましたが、排出削減の量やペースが目標ラインに追いついていない国は少なくありません。

気候変動に歯止めをかけるために一人ひとりが『自分にできることは何か』を考え、アクションを起こしてほしいという願いを込めた、ユニークなCSR施策でした。