Case: Competitors’ Sale

2018年のワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたVOLVOの『XC60』。デザイン性はもちろん、世界最高水準といわれる安全性や運転支援システムなどを搭載した点が高く評価され見事受賞となったわけですが、XC60は高級車であるため、簡単に誰でも購入できるものではありません。

そこでブラジルのボルボがローンチしたのが、今持っている(他社の)車を売ってXC60に買い替えてもらおうというキャンペーン。

Volvo Competitors' Sale from Grey Brazil on Vimeo.

同社はまず、XC60購入に向けて自身の車を売りたいと考えている人のために、その人の愛車の売却を手伝うことに。プロカメラマンをはじめとしたスタッフを動員してハイクオリティな広告を制作し、できあがった作品をプリント・デジタル・OOHなど様々なプラットホームで大々的に告知しました。

『VOLVO XC60に買い替えたいので、この車を買いませんか?』と、他ブランドの車を売却する手助けを行うというなんとも挑発的なプロモーションに、ネットは大盛り上がり。4,800万件のインプレッションを獲得したほか「自分の車も売ってくれ」「ボルボにアップグレードしたい!」など多くのコメントが寄せられたといいます。

なかには著作権の侵害だと訴える競合他社もあったようですが、この施策によりXC60の売り上げは54%もアップしたとのこと。自社製品ではなく、他社のクルマを宣伝するという、発想の転換が鮮やかなプロモーションでした。