Case: KFC Pocket Franchise

アメリカ発のファストフードチェーン・KFCは中国でも非常に人気が高く、一昔前は『外食といえばKFC』というイメージがあったのだとか。しかしオンラインメディアやSNSが普及したことによって、スマホで手軽にフードデリバリーを注文する人が多くなり、近年では苦戦を強いられています。

メインターゲットである若年層の客離れを食い止めるため、同社は中国最大のSNSであるWechatを使ったデジタル施策を打ち出しました。

ソーシャルメディアは実際の店舗と同じくらい価値がある、と考えたKFCは、各ユーザーがWechatアカウント上にバーチャルストアをオープンし、フランチャイズ店のオーナーになってもらうというアイディアを考案。

店の外観やスタッフ、またメニューや割引クーポンなども自由に決めて自分だけのオリジナルストアをオープンし、フィードを通じて友達にアピールします。

またこのバーチャルストアでは実際にオーダーすることが可能となっており、メニューを選んで表示されたバーコードを店舗で見せて支払いを行うと、ストアのオーナーにインセンティブが支払われる仕組みになっているのです。

この取り組みは、セレブや芸能人が自身のアカウントでも実施したことから大きな話題に。200万人のユーザーが参加し、4,200万人民元(約6.6億円)という巨額の売り上げを記録したといいます。

企業から消費者への一方的なアプローチではなく、ユーザー同士が主体となって進めるという新しいプロモーションは、今年のカンヌ・ライオンズのモバイル部門で金賞を受賞しました。