Case: Searching for the Special Color of Seville

イギリスのジンブランド・タンカレーが、新商品『Tanqueray Flor de Sevilla』の発売にあたり、スペインのセビリアでユニークなプロモーションを行いました。

もともとスペインではジンが愛飲されており、香りや原料にこだわったクラフトジンもたくさんあります。そのような状況でシェアを伸ばすため、同社が着目したのが“色”。

実はセビリアには『特別な色がある』と言われています。これは1992年のセビリア万国博覧会の時期にリリースされたヒット曲『Sevilla tiene un color especial(セビリアには特別な色がある)』が由来で、地元の人も誇らしく思っているそうですが、面白いのはそれが何色なのかを誰も知らないという点。

そこでタンカレーは街の中で使われている色を徹底的に調査し、“特別な色”を特定することを考案。グーグルマップを使って1万枚以上の画像を集め、建造物や草花、モニュメントなどの色の統計を取りました。

その結果セビリアで最もよく使われている色、つまり街のカラーは『#FFAB60』に決定。

すると世界的な色見本帳のPantoneがこの色を『セビリアの色』として認定するという意外な波及効果もあり、オンラインニュースやSNSで瞬く間に拡散し大きな注目を集めました。

これを受けてタンカレーはTanqueray Flor de Sevillaの色やボトルをオレンジを基調としたデザインで発売したところ、アマゾンで売り上げ1位を獲得しキャンペーンは見事成功。

街の文化やそこに住む人々の思いを知り、それを形にすることでプロモーションにつなげるという鮮やかなアイディア施策ですね。