Case: PawsToy

東欧のスロベニアでは、法律上、保護施設にいる動物の里親になる方法でしかペットを飼うことができません。このような背景もあり、毎年12月になると、大勢が“クリスマスプレゼントとして子犬や猫の里親”になります。

ところが、クリスマスの数週間後、およそ25%ものペットが“路上に放置されたり、避難所に戻される”といった残念な事態が発生しています。

このような状況を憂慮した保護施設のHorjulは、ペットの動物を忠実に再現したぬいぐるみのレプリカ、その名も“PawsToy”を製作しました。

里親になる前に、まずはPawsToyを子どもたちにプレゼントし、親は子どもがきちんと責任を負う準備ができているかなどをチェックすることができるのです。

また、同封されているビデオアニメーションで、ペットを飼う際の日々の注意事項や育て方のヒントなども学ぶことが可能。

そして、一定期間が経ってペットを迎え入れる準備ができた後に、ぬいぐるみと本物の動物とを交換するという仕組みです。

Horjulは、保護動物の代りにPawsToyをWebサイトに公開し、里親を募集。

本取り組みはソーシャルメディアで急速に広まり、各種メディアで報道され話題に。

結果、すべてのPawsToyが売り切れ、本物のペットと交換されました。そして、現在のところ、保護施設に戻されたペットはいないといいます。

鋭い着眼点で社会問題を解決へと導くスマートなキャンペーンでした。