Case: Trivial Pursuit Hotel

アメリカの玩具メーカー・Hasbroが展開した奇想天外なキャンペーンをご紹介。

料金請求のかわりに「トリビア(豆知識)クイズ」が出題され、正解した回数に応じて“提供されるサービスの質”が変わるホテル『Trivial Pursuit Hotel(トリビア探求ホテル)』をロシアのリゾート地に期間限定でオープンしたのです。

ホテルを訪れた3人家族。いざ満喫、と玄関を開けようとしますが、ドアノブには鍵がかかって入れません。

すると、スピーカーからは「2の2乗は?」とクイズを出題するアナウンスが。

「4!」奥さんが正解すると、ドアの鍵が開きました。

ロシアの首都・モスクワから45キロの街に作られたこの“ホテル”は、なんと宿泊料金が一切無料。そのかわり、サービスを受けるためには次々と繰り出されるクイズに正解しなくてはいけません。

“第一問”を突破し、やっと入れた部屋にはひとつも家具が置かれていない状態。ここでさらにクイズが出題されます。「ドナウ川の支流の数はいくつ?」

正解した人には、豪華なベッドが提供されます。

いっぽう不正解の人には、家でも使わないような粗末なパイプベッドをプレゼント。

話題の映画を見ようとテレビをつけると、ここでもクイズを出題。「『サスペンスの巨匠』として知られる映画監督の名前は?」

勢いよく回答する、リビングの若者たち。しかし結果は不正解……。

最新型テレビは没収され、古ぼけたテレビで大昔の映画を見るハメになってしまいました。

ディナータイムも気が抜けません。「ベシャメルソース発祥の国は?」というクイズに正解した家族には豪華なメニューが。

不正解だった家族には、インスタントラーメン(しかも調理前)が。

リビングでのだんらんのクオリティも、クイズに正解するかどうかでこの差──。このホテルで快適な時間を過ごせるかどうかは、自分の豆知識の多さにかかっているのです。

普段からどれほど多くのことに関心を持っているかが文字通り試される、容赦ないけれどエキサイティングなホテル── 子ども向け玩具をメインに扱う会社ならではの、遊びゴコロに富んだ企画でした。