Case: Colorblind

Canonのブラジル法人が展開したCSRプロジェクトをご紹介。生まれつき色の認識に違いがある『色盲』の子どもたちが自らのハンデを強みとして感じてくれるよう、同社のプリンターを使用して「色認識の違いで異なる絵が浮かび上がるテストパターン」を製作しました。

こちらが従来用いられてきた、色盲判別パターン。点の集合のなかに特定の数字が描かれており、これを認識できるかどうかで自分が色盲かどうかを判別するというものでした。

今回同社は、これらに動物のシルエットやアルファベットといった要素を盛り込んだ、新しいパターンを開発。スマートフォンアプリを通じて手軽にプリンターから出力できる仕組みを作りました。

たとえば、シマウマのシルエットが印刷されたパターンにはアルファベットで「Z」の文字が添えられています。

「Zはシマウマ(Zeebra)のZ!」多くの子どもたちは同じ「シマウマ」の絵を想像します。

しかし、認識できる色に違いのある色盲の子どもには、一部の色が見えなかったり、異なる色として認識されます。これを逆手にとり、色盲の状態で見ると、他の子どもたちとは違った「もうひとつの絵」が見える仕掛けになっているのです。

「(従来のパターンで色盲判定をしていた)子ども時代は、なんともいえない疎外感を感じていたよ。」と、開発にかかわったグラフィックデザイナーは語ります。

「子どもたちには、人と違うことを悲しいと思わないで欲しかった。たとえ色盲であったとしても、その子がその子であることには何の違いもないんだ。むしろ、人と違うものが見えるということは、とても強みになる。

解釈の仕方ひとつで、これまでハンデとされてきたことは「唯一無二の才能」になる── 長年ビジュアル表現の世界を支えることに取り組んできたCanonだからこそ重みをもつCSR企画でした。