Case: LoveBot Blue

フィンランドは、先進国の中でも人権問題についての意識が高いと言われる国。しかし近年急速に増加している『ネットいじめ」はこの国でも問題となっており、SNSには差別的な言葉や誹謗中傷が後を絶ちません。

そんなネットいじめに対し、アクションを起こしたのが同国のチョコレートブランド・Karl Fazer。悪いことだと分かっていながらも、攻撃の矛先が自分に向くのが怖くてなかなか声を上げられない人たちの思いを代弁し、オンラインいじめを撲滅するためのプロジェクトを立ち上げました。

同社が開発したのは、AIを使ってYouTubeやInstagram、Twitterなどのソーシャルメディアへの投稿の中から他人を傷つけるような言葉を検出し、その書き込みをした人に対して自動的に返信するというシステム。

例えば「バカ」と発言をした人には「敬意を払ってください」とコメントし、「黙れ、ビッチ」との書き込みには「みんながお互いに少しずつ優しくなれば、世界はよりよくなると思います」といった具合に、優しさと思慮深さを含んだ返信で応えます。

この方法がネットいじめの抜本的な解決法になるかというと、実際はそう上手くはいかないかもしれません。しかし黙って見ていては、容認するのと同じこと。

悪いことは悪い、そんな当たり前のことを言えるような社会になってほしいと願った啓発キャンペーンでした。