Case: Highest Classical Concert – Himalayas 5000m

イギリスの非政府組織・Cystic Fibrosis Trustが行った啓蒙キャンペーンをご紹介。

臓器のなかに強固な粘液が分泌され、呼吸器に深刻な障害を引き起こす病気「嚢胞性線維症」について啓蒙を深めるため、ヒマラヤ山脈の標高5,000メートル地点にピアノを持ち込んでピアノコンサートを敢行しました。

演奏を担当したロンドン在住の音楽プロデューサー・Evelina De Lain氏は、2005年に手に大きな障害を負い、14年にわたる化学療法によってふたたび自在な指の動きを取り戻したという経歴の持ち主。

そんな彼女が、酸素が薄く呼吸が困難という嚢胞性線維症の症状に近い状況に身を置き、嚢胞性線維症で亡くなったとされる作曲家・ショパンの名曲を90分にわたって演奏しました。

演奏後、同氏は「本当に困難な挑戦だったけれど、そこから逃げるのは私らしくないわ。“雲の上でコンサートをしませんか”というオファーに、私は喜んで同意したの」と語り、いまも同じ困難に立ち向かっている嚢胞性線維症の人々にエールを送りました。

不可能を不可能だと思わない── 病の淵から復活を果たした当事者だからこその説得力に満ちた、壮大なキャンペーンでした。