Case: Tell Oreo to Drop Dirty Palm Oil.

アブラヤシの果肉から採れるパーム油は、現在世界で最も多く生産されている植物油脂。加工食品やお菓子類などのほか、洗剤や化粧品に至るまで様々な商品となり、私たちの生活の中で消費されています。

しかし近年そのパーム油の生産に伴う環境破壊が問題に。特にインドネシアとパプアニューギニアでは、アブラヤシ農園の大規模開発による森林伐採が進行し、温暖化や野生動物の絶滅の恐れがあるそうです。

そんなパーム油を大量に使用しているのが、世界で一番売れているクッキー・オレオの親会社であるMondelēz Internationalで、インドネシアで最も多くパーム油を生産している25の企業のうち、なんと22社と取引をしているといいます。

同社は2020年までに環境に配慮した生産体制を強化していくことを既に発表していますが、現時点でその目標には程遠く、達成の見込みは低いとのこと。

この状況をふまえ、世界39か国以上に拠点を置く国際自然保護団体・Greenpeaceはアメリカのイリノイ州にあるMondelēz Internationalの本社前に、高さ1.5mの大きなオレオのオブジェを設置するという行動に出ました。

真ん中の白いクリームの部分には、ショベルカーが木々をなぎ倒し、住みかを追われた鳥が逃げまどう絵が描かれています。

そしてその上に掲げられた横断幕には『Tell Oreo to Drop Dirty Palm Oil.(オレオに汚れたパーム油を使わないよう伝えて)』とのメッセージ。(“汚れた”というのは、グリーンピースが推進している持続可能なパーム油と区別しているものと思われます。)

また同団体のSNSでは、1999年から2015年の間に2,400万ヘクタールの熱帯林が失われたことや、森林伐採によってこれまでに10万頭のボルネオオランウータンが命を落としたことなどを紹介。

世界最大のパーム油取引業者であるWilmar社をはじめとした各社が、サプライチェーンの中で持続可能なパーム油を使用していることが証明されるまでは取引を中断すべきだと主張しています。

大人から子供まで、世界中の人に愛されているクッキーだからこそ、環境にも配慮した方法で生産してほしいと訴えかけたNPOの啓発キャンペーンでした。