Case: JFKunsilenced

イギリスの大手新聞社・The Times/News UK and IrelandがALS(筋萎縮性側索硬化症)患者を支援する目的で実施したキャンペーン『JFKunsilenced』をご紹介。本施策は今年のカンヌライオンズのクリエイティブデータ部門でグランプリを受賞した作品です。

同社が取り組んだのは、1963年11月22日に遊説のため訪れていたテキサス州ダラスで暗殺された、ジョン・F・ケネディ元大統領の声を復元すること。

元大統領が生前行った381回ののスピーチやインタビューから、声や発音をデータベース化して11万6,777種類の音声パターンを作成し、事件当日にケネディ大統領が用意していた演説を本人の声で再現したのです。

現在とは異なり、残されている当時の記録は質や状態がまちまちで、抜き出した音をスムーズにつなげるのは非常に骨の折れる作業だったといいます。

こうして55年ぶりによみがえった“幻の演説”は、10億ものメディアインプレッションを獲得。ツイッターでは5,100万人にリーチするなど、大きな反響を呼びました。

今回用いた『音声再生技術』は、全身の筋肉が萎縮し自力での発声が難しくなったALS患者のために活用されるということです。