Case: Rain Wi-Fi

ロシア第2の都市・サンクトペテルブルク。宮殿や大聖堂をはじめとする歴史的建造物が多く立ち並び、世界中から多くの観光客が訪れるこの街は、年間200日以上も雨が降る“雨の街”としても知られています。

サンクトペテルブルクに住む人々は、急な雨に降られることには慣れっこですが、雨が降った時の携帯の電波の悪さには本当に困っているそう。雨によって電波が遮断されてしまい、通信速度が不安定になるばかりか、場所によっては全くつながらなくなってしまうというのです。

そんな人々の声を受けて、同国の通信事業者・Tele2は、雨の日に無料のWi-Fiを提供するサービス『Rain Wi-Fi』を始めました。

人々がよく雨宿りをする公共の建物内に、雨が止むまでのひと時の間利用してもらおうとWi-Fiの機器を取り付けたのですが、ユニークなのはこのWi-Fiルーターは雨が降った時だけ作動する仕掛けになっている点。

雨水が流れる排水パイプに機器を取り付け、水の勢いでタービンを動かして電力を発生させてルーターを起動させる仕組みです。

さらにこのWi-Fiに接続すると『ナショナル ジオグラフィック』や『WWF』などの上質なコンテンツも視聴可能。

Tele2は、この“雨の力で発電するWi-Fiルーター”をサンクトペテルブルク市内数カ所に取り付け、人々に快適なネット環境を用意したところ、SNSやオンラインニュースを中心に大きな話題となり、1億3,900万件のメディアインプレッションを獲得。3,400万人にリーチしました。

通常なら『雨の日にネットが繋がりにくいのは仕方がない』と諦めてしまいそうなところですが、その不便さを好機に変えて、ブランドイメージを大幅に向上させることに成功した事例。

Tele2では、ユーザーから希望の場所のアンケートをとったうえで、今後もRain Wi-Fiの設置を進めていく予定だということです。