Case: Living Seawall

自動車メーカーのボルボによる、ユニークなCSR施策をご紹介。

オーストラリアで、シドニー海洋科学研究所と共同で環境保護を目的とした「Living Seawall(生きた防波堤)」という装置を開発しました。

これは海岸線の半分以上が防波堤に覆われているというシドニーの海で、“汚染と生態系の破壊が進んでいる”という環境問題を解決すべく作られた新たなコンセプトの“防波堤”です。

Living Seawallは100%リサイクル可能なプラスチック繊維で補強されたコンクリートを素材として、3Dプリンタを使って、“生物の定着と成長を促進する自然のマングローブ樹木”の形を模して造形されています。

この形により、海で粒子状物質や金属などをろ過する生物がここに住み着くことができ、結果、海の汚染防止に貢献するという狙いです。

ボルボの担当者は「プラスチックに目的を与える」と今回の取り組みの意図について説明。海中のプラスチックといえば浮遊するゴミのイメージが強いものですが、そのプラスチックを“海にとって有益なもの”に転化させようという試みです。

ボルボ発祥の国・スウェーデンでは“omtanke”という言葉があり、それは“気遣い”や“考え直す”ことを意味します。その言葉の意味を元にした環境保護を全世界で展開する中(例えば、ビーチのクリーンアップ活動やオフィスでの使い捨てプラスチック廃止など)、新たな環境保護の取り組みとして生まれた今回のプロダクト。今後20年間、シドニーの海の環境保護のために活かされるといいます。