Case: Farewell Statue

エストニアの防衛省が、女性の国防軍への参加の機運を高めるべく行った啓発施策をご紹介。

そもそもエストニアは1700年から1990年にかけて3カ国に6回占領され、1991年に独立を回復するも小国であるため国境を守ることは依然として重要だという事実があります。

そして昨年、国防軍における女性の参加するユニットの制限を解除して、男性と同等にする制度の法改正が行われたこともあり、これまで以上に女性の軍への参加を呼び掛ける必要がありました。

そんな中防衛省が目を付けたのは、人が大勢行きかう広場にある“キスする生徒”という名の有名な銅像です。

もともと“男女の生徒がロマンチックにキスする”シーンを描いた作品ですが、今回その“女性側”に軍服を着せることによって、「女性が軍に行く様子を“男性側”が見送るお別れのキス」というシチュエーションに変えたのです。

エストニア国内でよく知られた銅像の姿(服装)が突如変わったことから、市民の注目を大いに集め、SNSでも話題になりました。

本取り組みの結果、女性の国防軍への志願者は前年比で4.15倍増加したといいます。
国民が見慣れた銅像(象徴)にほんの少しの手を加えることによって、強いコミュニケーションを実現した着眼点の鋭いアンビエント施策でした。