Case: Fittle

インドには、目の不自由な子供がおよそ2,200万人いるそうです。彼らが教育を受けるためには、まず点字の読み書きを習わなければいけませんが、子供にはとても難しい内容であるうえ、点字を打つ装置は高額なため購入できない家庭が多いのだそう。

字が読めないまま大人になると仕事に就くことも叶わず、また経済的に困窮するという悪循環に陥ってしまいます。

この状況を改善するために立ち上がったのが、ドイツの玩具メーカー・Ravensburger。インドの眼科専門研究機関であるL V Prasad Eye Institute(LVPEI)と協力し、子供が楽しく学べる点字学習キット『Fittle』を開発しました。

3Dプリンタで作られた立体的なパズルは、その形を示す単語の綴りが印字されています。例えば4つのブロックを組み合わせると魚の形になるこのパズルは、それぞれに点字で『F』『I』『S』『H』と書かれているという具合。

各パーツには連結するための凹凸がついているので、順番を間違えてつなげてしまうこともありません。遊んでいるような感覚で、正しい綴りを覚えることができる仕掛けとなっているのです。

RavensburgerはFittleをインド国内176ヶ所の眼科に無料で配布したほか、HPには誰でも自由にダウンロードできる3Dデータを用意しています。夢中になってパズルを完成させる子供たちの表情が印象的な玩具メーカーの取り組みでした。