CASE: Welcome Home by Spike Jonze

AppleのCMにまた一つ傑作が生まれました。今回はなんとオスカー脚本賞受賞者であり、様々な話題作を手がけてきたスパイク・ジョーンズを監督に迎え、4分という長さ。もはやCMというよりはショートフィルムと呼ぶべきムービーです。

4分という長さも全く気にならないほどに魅力的。そして、どこかシュールで、エモーショナルで、遊び心があり、演劇的で、かなり切実で…そんな記憶に必ず刻まれる内容になっています。

タイトルは「Welcome Home」。

とある女性が疲れた様子で家に帰っています。

帰宅後、Siriに「私が好きな曲を何かかけて」と話しかけ、音楽が流れ出します。

最初はうなだれていたものの、音楽にだんだん体が乗ってきます。

音楽に合わせてちょっと体を揺らしたその時、自分の動きに合わせて机が拡張します。

机の次は壁が拡張。

ダンスの動きに合わせて変幻自在に空間が変わっていきます。

拡張するだけではなく、なんと壁が新しい空間を作り始めました。

そこでもう一人の自分と出会います。

二人はすぐに意気投合し、まさに息のあったダンスを繰り広げます。

不思議な空間から抜けるともう一人の自分はそこにとどまり、

気づくと自分の世界に戻ってきていました。

そう、HomePodが疲れている彼女に夢のような時間を見せてくれていたのでした。

いかがでしたでしょうか?

スパイク・ジョーンズはFatboy SlimやKenzo、Opening Ceremonyの映像を通して、長らくダンスの世界に没頭してきました。

本作品は、そのダンス映像の完成品とも呼べる美しい感性の旅が表現されています。しかし、それに留まることなく、このダンスはHomePodがあるだけで「家」という空間が不思議で素晴らしいものに変わるのだ、というメタファーも存分に私たちに伝わってきます。そして、SiriやApple Musicの魅力までさりげなく理解してしまう。まさにマスターピースとも呼べるCMになっています。

わずか公開1日で、480万再生を超える「Welcome Home」。数字はどこまで伸びるのでしょうか?