Case: Make a Toenation

カナダ北西部のユーコン州にあるダウンタウンホテルでは、『Sourtoe Cocktail』という名物カクテルを提供しています。世界中からこのカクテルを飲むために多くの人が訪れるのですが、一体なぜそれほどまでに有名なのかというと…

なんと、ドリンクのグラスに人間の足の指が入っているのです。

まるでホラー映画かと見紛うほどグロテスクなこの指は、もちろん本物。普段は塩漬けで保存されており、お客さんに出す時に飾りとして使っています。飲むときにはこの指に唇をつけるようにし、飲み終わった後はグラスに残しておくのがルールなのだとか。

そんな大人気(?)のSourtoe Cocktailですが、去年6月に酔っぱらった客によってこの指が盗まれるという大事件が起きました。

店の目玉商品である指が無くなっては、看板メニューとして出すことができません。一体どうしたものかと考えたダウンタウンホテルがとった驚きの行動、それは…

なんと、“盗まれたモノの代わりに新しい指を提供してくれる人大募集!”というコンテスト企画を立ち上げること。

「Toe=足の指」と「Donation=寄付」の二つの言葉を掛け合わせ、『Make a Toenation』と名付けたこの企画、SNSを中心に募集をかけたところ、続々と応募の投稿がインスタグラムに寄せられたのです。

そして数ある応募の中から選ばれたのが、こちらの女性。これでめでたく一件落着…(?)と思いきや、この件に関しテレビやオンラインニュースなどで大々的に報道されたことに恐れをなした犯人から、謝罪の手紙と一緒に指が返却されるという形で決着をみたそう。

新しい指を募集する案がどこまで本気だったのかは分かりませんが、店の存続が危ぶまれるほどの危機を、ウィットに富んだ機転でプロモーションにつなげた点は、秀逸のひと言。何はともあれ指は無事に戻ったそうなので、名物カクテルを試してみたい方は是非どうぞ!


Travel Yukon Toenation Case Study from Cossette on Vimeo.