Case: Support Vehicle

昨今の健康ブームもあり、自転車に乗る人を多く見かけるようになりましたね。

渋滞解消、健康増進、環境にやさしいと良いこと尽くめではありますが、ひとつ大きな問題となっているのが、交通事故の多発。自転車専用の独立した道路が整備されている場所はまだまだ少ないため、車との接触事故を起こすケースが後を絶たないのです。

スペインでは2016年に67人、そして2017年には前年を10%上回る件数の死亡事故が報告されており、早急な対策が求められています。

この状況を受けて立ち上がったのが、韓国の自動車メーカー・ヒュンダイ。40台以上の車を稼働し、サイクリストの後ろを走行して彼らの安全を守る取り組み『Support Vehicle』を実施しました。

HP上で場所や日にち、時間帯などを入力して申し込むと、サイクリングの際にヒュンダイの車が後ろを走り、追い抜こうとする一般のドライバーによる追突や接触を防いでくれるのです。

この試みはテレビやSNSを中心に広く紹介され、走行の様子を収めた動画の再生数は130万回以上、また450万件のインプレッションを獲得するなど大きな反響を呼びました。

すると3,500人以上ものサイクリストからSupport Vehicleへの予約が殺到。夏の間だけ期間限定で行うはずだった予定を急きょ変更して彼らの安全確保に貢献したそうです。

自転車の安全を守るには、やはり専用道路の建設が抜本的な解決策ですが、様々な事情により導入が難しい場合も多くあります。今回の取り組みは一時的ではあるものの、車と自転車は互いの心がけで安全に共存できることを知ってもらうという点で、意義のあるものだったのではないでしょうか。