Case: Paths out of addiction

アルコールやドラッグなどの依存症に悩む人や、その家族を支援する活動を行う、ドイツの団体・Blue Cross Germanyが掲示したプリント広告をご紹介。

用意されたクリエイティブは3種類。それぞれアルコール・ドラッグ・ギャンブルをテーマにしており、真ん中にある水平線を境に上へいくほど明るく、喜びや解放をイメージしたデザインに、逆に下にいくほど暗く、絶望や悲しみをイメージした色調になっています。

また左側に書かれたメッセージは、上からでも下からでも読める仕掛けに。例えば薬物依存のポスターは、上から読むと以下のようになります。

EACH AND EVERYDAY
GETTING HIGH ON PILLS
INSTEAD OF
STAYING CRYSTAL CLEAR
THAT’S ME
THAT’S WHO I AM
A PRISONER OF MY PAST
AND NOT
A FIGHTER

毎日、毎日
クスリでハイになっている
意識をはっきりさせなければいけないのに
それが私
私という人間
過去に囚われた囚人
戦うこともしない

となりますが、これを下から読むと

A FIGHTER
AND NOT
A PRISONER OF MY PAST
THAT’S WHO I AM
THAT’S ME
STAYING CRYSTAL CLEAR
INSTEAD OF
GETTING HIGH ON PILLS
EACH AND EVERYDAY

私は戦う
過去なんかに囚われない
それが私
私という人間
意識をはっきりさせる
クスリなんかに頼らずに
毎日、毎日

という、まったく逆の意味になるのです。

これは『依存が重症化していくその過程は、適切な治療を受ければ依存脱却への道ともなり得るのだ』ということを示唆しており、Blue Cross Germanyがモットーとしている『Paths out of addiction(依存を抜け出すための道)』を表現しています。

12月は、一年のうちで最もストレスと不安を感じる人が多い時期。幸せの象徴であるクリスマス、家族と過ごす年末年始などのイベントを控え、普段よりも強く孤独や苦しみに苛まれるのだといいます。

Blue Cross Germanyは、この広告を12月、1月に発行される雑誌に掲載し、依存症を抱える人々へのサポートの必要性を訴えていくそうです。