Case: Very public toilet

2015年のパリ同時多発テロ事件、そして今年3月に起きたベルギーでの連続テロ事件など、ヨーロッパが標的となった残忍なテロ攻撃が続いている近年。さらなる事件を未然に防ぐべく、欧州各国では、デジタル通信の監視を強化する動きが高まっています。

イギリスにおいても、モバイル通信の暗号化に制限を課す『Investigatory Powers Bill(IPB)』という法案が下院に提出されましたが、これに対し、プライバシー権の侵害だと反対する立場を表明しているのが同国の非営利団体・Open Rights Groupです。

“法の拡大解釈、乱用につながりかねない危険なIPBにストップをかけよう”と人々に訴えかけるため、Open Rights Groupはユニークなキャンペーンを実施しました。

多くの人が行き交う広場の一角に設置された、公衆トイレ。特に何も変わったところは無いように見えますが、中に人が入ると、スモークのかかったガラスの壁が突然透明になるという驚きの仕掛けが施されています。



これには中に入った本人はもちろん、周りの人もびっくり。

個室のキャビネットの中にはこんなメッセージが貼られています。

We’re sorry, but you’ll have to get used to your privacy being exposed.
(あなたのプライバシーが晒されることに慣れて下さい)

IPBによって、ブラウザの閲覧履歴やメールの内容などを、当人が知らない間に監視される危険性があるのだというこを、人間の最もプライベートな場所(=トイレ)で訴えかけたわけですね。

テロ攻撃から自国民を守るための監視、盗聴の是非は意見が分かれるところだと思いますが、ちょっと驚きの方法で人々の関心を惹きつけた本施策。Open Rights Groupでは、法案の可決を阻止するために、この動画をシェアすることを呼びかけています。