Case: The Jigsaw

5月28日に行われた、UEFA Champions League(UCL)決勝戦。レアル・マドリードがPK戦の末にアトレティコを下し、11度目の優勝を果たしました。

UCLといえばFIFAワールドカップと同様、世界中のサッカーファンたちが注目する一大スポーツイベント。もちろんブルガリアでも大勢のサポーターが熱い声援を送ります。

ところがある調査によると、ブルガリアの人々は仲間同士集まってワイワイ応援することはせず、ほとんどの人が自宅で試合観戦をするのだとか。そこで同国のハイネケンは、サポーター同士一体となって盛り上がるきっかけとなるキャンペーンを実施しました。

準決勝の夜、ハイネケンが首都・ソフィアにある広場に設置したのは、縦8m×12mの巨大なスクリーン。画面には大会のロゴがあり、その前には80脚の椅子が置かれています。

偶然通りかかった男性が座ってみると、画面の中の一カ所だけ、何やら映像が映し出されます。そして違う椅子に座ると、また違う部分の映像が切り替わりました。

実はこのスクリーンは80個に分割されていて、それぞれがモーションセンサーを設置した椅子と連動しています。誰かが椅子に座るとそこに対応した部分の場面が切り替わる、つまり80人揃わないと画面全体を見ることができない、という仕掛けになっているのです。

そうと分かると、男性は早速知人に電話をかけます。集まった人がさらに周囲に声を掛け、あっという間に満席に!

その後も続々と集まり続け、座席の数をはるかに上回る250人で試合観戦。会場は大いに盛り上がったのでした。

この様子は準決勝の試合直前にテレビで紹介されたため、非常に大きな注目を集め、また多くのインプレッションを獲得しました。

家でのんびり観戦もいいですが、やはり大勢で声を張り上げ、一丸となって応援するのもサッカーの醍醐味。試合の後に飲む冷たいビールは、きっと格別でしょうね。