Case: Edible six pack rings

日本で缶ビールの6本パックというと、厚紙を使ったパッケージが思い浮かびますが、アメリカでは紙ではなく、6個の穴が空いたプラスチック製のパッケージに缶をはめ込む簡単な包装が使われています。

今問題になっているのが、このプラスチック製のパッケージ。海に捨てられたパッケージが原因で、ウミガメや鳥など10万匹もの海の生き物が怪我をしたり、命を奪われているのです。

そこで立ち上がったのが、アメリカのビール醸造メーカー・Saltwater Brewery。海の生き物に害を与えない「食べられるパッケージ(Edible six pack rings)」を開発することに成功しました。

このパッケージは、ビール醸造中に副産物として生成される大麦や小麦などから作られているため、海の生き物はもちろん、人間が食べても安全。

海の生き物を死なせてしまうどころか、エサにもなる特殊なパッケージなのです。

もともとSaltwater Breweryは、漁師やサーファーなど海を愛する人たちが集まってできたビール醸造メーカー。

従来のビールと比べると、このパッケージを使ったビールは割高になってしまうものの、消費者からの理解も得られ、「海の生き物を救えるなんて嬉しい。」と賞賛の声が寄せられています。

アメリカの昨年のビール消費量は約240億リットル。現在、その半分が缶ビールとして販売されており、沢山のプラスチック製のパッケージが海に捨てられています。

それに対し、100%生分解性で「食べられるパッケージ」は、海の生き物に優しいものの、ビール業界で初めての開発ということもあり、多くの労力とコストがかかってしまっている状況です。

今後この素晴らしい取り組みに賛同する醸造メーカーが増えてくれば、パッケージの製造コストも下がり、更に多くの海の生き物を救えるようになるかもしれませんね。