Case: WashAwayLabels

移民の国、アメリカ。特にカリフォルニアやテキサスなど、南部の州ではヒスパニック系の人々が多く暮らしていますが、マイノリティーである彼らには、『不法移民』『麻薬の密売人』などの偏見が未だ根付いているそうです。

その証拠にアメリカでは「beaner」、「frijolero」、「Mojados」といった中米からの移民を蔑む言葉がいくつもあり、多くの人々は人種的偏見を感じた経験があるのだといいます。

そんな人種問題を取り上げたのが、衣料用洗剤メーカーのTide。同社は何枚もの真っ白なTシャツを用意し、そこにケチャップをインク代わりにして、前述の“ヒスパニック系移民を侮蔑する言葉”をプリントしました。

もちろんそれを見た人たちは不愉快な表情を隠せず、「こんな風に人種差別をするのは、本当にレベルの低い話だ」と憤ります。

すると彼らに手渡されたのが、Tideのキューブ型洗剤。これを使ってTシャツを洗濯すると、ケチャップで書いた差別用語はきれいさっぱり消えてしまったのです。

“人種的なレッテル”を“染み”に例え、それを跡形もなく洗い流してしまうことで、差別や偏見をなくしていこうとい決意を示しているというわけですね。目の付け所がユニークな施策でした。