Case: The 2 Euro T Shirt

多くの人が楽しむファッション。バーゲンセールで安価になると心を踊らせて大量買いする消費者も多いと思いますが、手にした衣類がどのような環境で、どのような人によって縫製させれているのか考えてみたことはありますか?

今回は、過酷な労働環境で衣類を縫製する人々への理解と支援を求めるために開発された“Tシャツが1枚2ユーロ(約270円)で購入できる”自販機をご紹介します。

“Tシャツが1枚2ユーロ(約270円)で購入できる”自販機を制作したのは、ファッション業界のサプライチェーンに変革を求めるFashion Revolutionという組織。世界各国のファッションデザイナー、教育者、作家、ビジネスリーダー、国会議員等が参加している組織で、縫製現場の就労環境の改善、衣類の適正価格等を訴えています。

今回、同団体は、ドイツのとある街中に“Tシャツが1枚2ユーロ(約270円)で購入できる”自販機を設置しました。こちらがその自販機。

Tシャツがたった2ユーロで買えるとあって、多くの人が関心を示し、2ユーロ硬貨を投入し、希望サイズを選択します。

すると、画面が突如切り替わり、このような安価なTシャツを作る人々の姿が映し出されたのです。

Manishaというこちらの女性は、他の何百万人もの労働者と同様、過酷な労働条件の元で働いています。彼女が受け取る時給はなんと一時間たったの13セント(約16円)。

毎日16時間も働いていると言いますが、それだけ働いても一日約200円しかもらえません。

このような事実を知ると、安価なTシャツを購入できるとあって意気揚々としていた人達も、皆深刻な表情に変わります。

そして、ここで自販機から問いかけが。『それでもあなたは1枚2ユーロでTシャツを買いますか?』

自販機に2ユーロを投入した人は、“それでも購入する”か、“そのまま2ユーロを寄付する”か選択することができ、ファッション業界の現実への理解と支援を求める自販機であったことが明らかになりました。

実に90%の人が“寄付する”を選択したという本取り組みにより、ファッション産業の現実を知れば多くの人がその改革に賛同することを実証しました。

本動画は公開されてからわずか24時間後にはSNS上で多くのディスカッションを生み、7日後には世界200か国約3億人以上にリーチしたといい、瞬く間に世界中に波及しました。また、主なファッションブランドにもメッセージが届いたことも大きな成果だといえます。

ファッション産業の現状への理解と変革への支援を求める自販機でした。