Case: Vroom Ring Boom

運転中の携帯電話操作は大変危険で大事故を引き起こす原因にもなることから、罰金を課すことで取締を強化したり、各地で様々な啓発運動が実施されたりしていますが、なかなか大きな効果を出せていないのが現状です。今回は、南米グアテマラで始まり、ラテンアメリカ諸国に波及した“子供と音楽”に着目した施策をご紹介します。

運転中の携帯電話操作を防止すべく、グアテマラのインターネット事業社・Claroが目を付けたのが“子供と音楽”。なんと同社は、子供用に“携帯電話操作防止ソング”を作曲したのです。

メロディーは明るくテンポがよく、一度耳にしたらすぐ覚えてしまうほど簡単。そして、注目すべきはその歌詞。

ママと車でブーン、ブーン、ブーン。
ママの電話がリーン、リーン、リーン。
もし電話に出たら、ドカーン、ドカーン、ドカーン。

だから、ブーン、ブーン、ブーン中は、
リーン、リーン、リーンしない。
ドカーン、ドカーン、ドカーンはイヤだから。

一見、子供らしくかわいらしい歌に聞こえますが、歌っている内容は実にシビアなもの。“運転中は電話が鳴っても出ない。電話に出てしまうと事故を引き起こしてしまう。”という重要なメッセージを歌いあげているのです。

子供は歌が大好き。簡単なメロディーで覚えやすい歌詞であればすぐに覚えてしまい、一度覚えると、気に入って何度も何度もリピートしてしまうもの。

まさにこれが同社の狙いです。運転中携帯電話操作をしてしまうドライバーの最も近くにいるのが同乗する子供たちです。ハンドルを握るママやパパたちに最も近くで、運転中の携帯電話操作にノーを唱えることができる子供たちに、この歌を繰り返し歌ってもらい、携帯電話操作防止に一役を担ってもらおうというものでした。

この取り組みは、瞬く間に多くの人の関心を集めることに成功しました。グアマテラ国内400校で歌が教授され、3才から6才児約5万名の子供たちが歌を覚えたといいます。

また、主なラジオ番組でも取り上げられ、多くの人の耳に届き、インターネット上では1千万件を超えるポジティブなコメントが寄せられました。

そして、この音楽は国境を越え、ニカラグア、コスタリカ、ペルー、ホンジュラス、エルサルバドル等南米諸国にも波及し、大ヒット曲となりました。

グアマテラでは、ついに文部省が認可し、同国の全ての学校でカリキュラムの一貫としてこの曲を学ぶことになりました。

危ないとわかっていても、ついつい携帯電話を操作してしまうドライバーも我が子のキュートな歌声で制しされたら止められるかもしれませんね。

南米諸国で大ヒット曲となった“運転中の携帯電話操作防止ソング”をぜひ一度お聞き下さい。