Case: Taste the Translation

Elan Languageというオンライン翻訳ツールをご存じでしょうか?今回は、同社が知名度向上のために、オンライン翻訳ツールの代表格であるGoogle翻訳に挑んだ取り組み、その名も“Taste the Translation”(翻訳をご賞味あれ)をご紹介します。

Elan Languageが翻訳の正確性を競う題材に選んだのは、おなじみ日本のクックパッドに掲載されている日本語レシピ。

今回は“ひな祭り ちらし寿司ケーキ”の日本語レシピを、Elan LanguageとGoogle翻訳がそれぞれの英語に自動翻訳し、それらの翻訳をもとにシェフが実際に調理して、“出来上がった料理の差で翻訳の質の違いを訴求する”という取り組みを実施しました。

まずは、材料をゆでるところから。日本語レシピには『菜花、ほうれん草は、お湯でさっとゆでる。ゆでたらざくざく切って、根っこの部分は捨てる。』とあります。Elan Languageはこれを“Boil the Spinach.”(ほうれん草をゆでる。)、“Discard parts of the root.”(根の部分は切り捨てる。)と訳し、ほぼ正確に翻訳してしています。

一方、Google翻訳は、“Rape spinach.”(ほうれん草をレイプする。)、“Discard roots by cutting lots of coins.”(たくさんの硬貨を粉砕して根を切り落とす。)とし、料理は出だしから大変なことに。Rapeにはセイヨウアブラナの意味があるので、おそらく“菜花”が“Rape”に誤訳されたものと思われます。

続いて、日本語レシピには『ごはんにちらし寿司の素とほうれん草、ふりかけを混ぜる。』とあるところ、Google翻訳は“Mix spinach with rice sprinkled flyers.”(ほうれん草にご飯がちりばめられたチラシを混ぜる。) と訳してしまい、“ちらし”が“チラシ”に誤訳されてしまっていることがわかります。

そして仕上げ。日本語レシピは『ごはんの上に、細かく切った薄焼き卵を敷く。バラ型に巻いたサーモン、角切りにしたアボカドとイクラもトッピングする。フルーツトマトをのせればさらに激うま。』とあります。これが、Elan Languageでは“Add the rose salmon, diced avocado and salmon toppings.”(バラのサーモン、角切りのアボカド、サーモンをトッピングする。)となり、まずまずの出来具合ですが、

Google翻訳では、“Hard horse further hovered the tomato fruit.”(硬い馬がトマトフルーツの上をホバリングする。)となってしまっており、“激うま”が“硬い馬”と全く違うものになっています。

そして、出来上がった料理がこちら。Elan Languageの翻訳を読んで作った料理と、Google翻訳を参考にして作った料理の差は一目瞭然です。

最後は試食会。目隠ししてそれぞれの料理の味を確かめてもらいます。

Elan Languageが翻訳したレシピで作った“寿司ケーキ”は皆おいしく食べますが、Google翻訳で作った“寿司ケーキ”は、一口食べて思わず吐き出す人や、むせる人も。チラシやフィギュアは食べられませんよね。

出来上がった料理の出来栄えで、翻訳の質の違いを見せつけ、高い翻訳能力を訴求したユニークな取り組みでした。