Case: The unbranded ad

イスラエルでは2015年、酒類の広告に関する規制を行うことが法律化されました。具体的には、アルコール飲料の広告には人が出演してはいけないこと、そしてBGMを流してはいけないことなどが盛り込まれています。

アルコール業界全体に対する厳しい逆風を受け、イスラエルの人気ナンバーワンのビール・Goldstarでは、これまでの常識を覆す斬新なテレビCMを公開しました。

バーを訪れた3人の女性客が、イケメンの隣に座ろうと我先にと走り出す…という内容は特に変わっているわけではありませんが、このコマーシャルの中で特筆すべき点は、“ビールの映像はおろか、名前やブランドロゴが一切出されていない”ということ。

唯一入っているのが「Thank god you’re man.(男でよかった。)」というフレーズのみ。

実はこのキャッチフレーズがイスラエルではあまりに有名で、これを聴けばGoldstarだとすぐに分かるほどの認知度なのです。人々に親しまれたメジャーなブランドだからこそ成り立つ広告だというわけですね。

この“ブランド名を一切出さないCM”の反響は大きく、放送開始直後からSNSやネットニュースで取り上げられ、テレビや新聞、ラジオなどでも紹介されるなど大きな話題となったのです。

広告規制という不利な状況を逆手にとって、絶大な宣伝効果をもたらした、素晴らしくクレバーで機転の利いたテレビCMでした。

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