Case: The first wireless bungee jump

大手家具ブランドのIKEAがベルギーで、ユニークな実験スタントを行い、その模様を収めた動画をネットで公開して話題になっています。(記事の最後に重要なネタバレがありますので、約3分とちょっと長いのですが、ネタバレが嫌な方は動画をご覧ください)

スタントの狙いは、同社で取り扱うスマートフォンの“ワイヤレス”充電器を訴求すること。今回はそんな“ワイヤレスな状態”をバンジージャンプでおこなって、「人は無事生還できるだろうか?」にチャレンジするという企画です。

“バンジージャンプでワイヤレス”というと、紐がない状態のため、ただの“自殺行為”に思えますが、同社が科学者たちの協力を得て考え出した理論は、紐の代わりに“磁力を使う”というものでした。

“磁石の同極同士を近づけると、離れようとする力が生まれる”という特性を活かしたアイディア。バンジージャンプをする人の服に磁石をつけ、飛び降りる先の地面には、同極の超強力な電磁石を設置したのです。

そうすると、同極による反発によりジャンパーは地面に激突せず、空中で浮遊するだろうという思惑です。イメージにすると以下のような感じです。

そして、準備は万端。
緊張の面持ちでジャンパーが、飛び降り台でスタンバイ。

カウントダウンからの「ジャンプ!」の掛け声とともに、意を決して飛び降ります。

結果は…

無事地面(水面)に激突することなく大成功!プロジェクトメンバーも大喜びです。

プロジェクトの成功を分かち合う中、「ワイヤレスバンジージャンプは1日だけ。ワイヤレス充電は今日も。」というメインメッセージをテロップで流し、映像はフィナーレを迎えました。

なお、ここまで読んだ皆さんはお察しの通り、この実験スタントはあくまでもPR用に行った“フェイク”でした。映像に細工を施して、ジャンパーに装着したロープを消しているみたいです。

普通、その利便性を訴求したくなりがちな“ワイヤレス”充電器をPRするために、“ワイヤレス”バンジージャンプを引き合いに出すという発想自体が、あまりにもバカバカしくて思わず引き込まれてしまう映像です。同時に、いままで筆者がIKEAに抱いていたブランドイメージ(オシャレ、シンプル、ウィットに富む etc…)とはちょっと毛色の異なる、エキセントリックさが際立つ施策でした。「オトナの遊び心」という点は共通してますけどね!

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