Case: I love door colored people

南アメリカの西部に位置する国・ペルー。インカ帝国の繁栄、スペインによる植民地支配、プランテーションで働く労働者としての移民の流入など、その歴史的背景により、多様な民族によって成り立っています。

マチュピチュをはじめとした多くの世界遺産を擁し、素晴らしい文化を形成してきた一方で、長年の問題となっているのが、民族間の差別。ある調査によると、国民全体のおよそ半数近くが「いわれのない差別を受けたことがある」と感じているのだそう。

2014年12月、ひとりの女子大学生がツイッターで『学校の校舎に使われているドアの色』を『先住民の皮膚の色』に例え、侮辱的発言をしたことで大炎上、ニュースでも取り上げられて国民的な議論となりました。

後日女子大生は自身の発言を取り消し、謝罪をしたものの、今度は彼女に対して非白人系の人々による誹謗中傷が相次ぐなど、徐々に民族間の問題へと発展。

そんな状況の中、ペルーで人気のアニメ・Supermancoがフェイスブック上で「I love door colored people」というキャンペーンを立ち上げました。

メスティーソ(白人と先住民の混血である人々)、インディヘナ(先住民)、白人、アフリカ系、アジア系など、様々な人種のキャラクターが登場するこのSupermancoは、論争のきっかけとなった『ドアの色問題』をまるで笑い飛ばすかのように、コミカルに表現したのです。

¿Y tú qué puertita eres? Mañana encuentra tu puertita y celebremos con alegría nuestra valiosa diversidad, mas na! ¿Dó…

Posted by SUPER MANCO on 2015年3月20日


これに対し、ソーシャルメディアは素早く反応。このユーモアあふれる投稿に賛同する、多くの画像やコメントが寄せられました。

すると今度は様々なメディアがこのキャンペーンについて報道し、その結果なんとペルー政府が「人種差別問題に、国として取り組んでいく」ことを表明したのです。

民族問題はその国の歴史に起因しているだけに、たやすく解決できるものではありません。しかし今回、Supermancoは“差別の象徴”だったドアを、一瞬にして“平等のシンボル”に変えてしまいました。

肌の色なんて関係なくみんなの味方、そして政府までもを動かすほどのパワフルな力を持つSupermancoは、真のヒーローですね。

動画はコチラ