Case: Carpooling at 300kph

フランス、ベルギー、オランダ、ドイツの四か国を結ぶ高速列車のThalysが、“早くて安いグループ割りサービス”を訴求するために、SNSと人気ラリードライバーを起用したドッキリを仕掛けました。

国土が広い欧米では一般的な“カープール”という文化をご存じですか?
車の空き座席を、同じ方向に旅する人にシェアするサービスで、ドライバーは空き座席を提供することでちょっとしたお小遣い稼ぎができ、同乗者は公共交通機関を利用するより遥かに安い料金で移動できるとあって、若者世代を中心に人気を集めています。

今回Thalysは、競合するこの“カープール”同様、Thalysにも“Tickup”という安いグループ割引きサービスがあることを訴求するために、SNSでちょっとしたサプライズ企画を実施しました。

協力を仰いだのは、世界ラリー選手権で前人未到の9連覇を成し遂げた人気ラリードライバーのセバスチャン・ローブ選手。ローブ選手の公式アカウントで、ローブ選手本人が「4月8日にパリからブリュッセルまで行くんだけど、カープール希望者はコメントを残してください」と語り掛ける動画をアップロードしました。

人気ドライバーに同行できるとあって、反響は非常に大きく、2万件を超える“カープール希望コメント”が寄せられました。

この中から栄えある同乗者に選ばれたのは、Mathieuさん、Yohannさん、Celiaさんの3人。

待ち合わせ場所に集合した3人は、幸運に感謝し、高速で駆け抜けるであろうローブ選手の車に同乗できる瞬間を待ちきれないでいます。

しかし、ローブ選手が3人を連れて行ったのは、なぜか駅。“彼の車”ではなく“Thalysの車両”に一緒に同乗する仲間を募集していたことを告げ、ここでThalysのプロモーション企画であったことが明かされました。

ローブ選手と3人の同乗者が楽しく快適そうに“カープール”している様子も、ローブ選手の公式アカウントで配信され、車での“カープール”ではなく電車での“カープール”で、ローブ選手のラリーカーのスピードに負けず劣らず“高速に”、そしてグループ割り利用で、カープールに負けず劣らず“安価に”移動できることを広く訴求しました。

この取り組みは、多くのメディアの注目を集め、210万人にリーチすることに成功したといい、動画は90万回以上再生されました。

「“カープール”もいいけれど、Thalysに数名のグループで同乗すれば、グループ割引を受けることができ、Thalysでも“カープール”並みの低価格で、しかも時速300kmの“高速”サービスがあること」を訴求した、SNSと人気ドライバーを使用したアンビエント施策でした。

動画はコチラ