Case: Missing Divas

世界各国で多くの女性が活躍している一方で、今なお人身売買が横行しており、性奴隷や臓器売買目的で多くの女性が犠牲になっている事実を知っていますか?
今回は南米コスタリカで、女性用サニタリーブランドが実施した“人身売買の標的とならないよう、女性に注意を促す”取り組みをご紹介します。

女性用サニタリーブランドのSabaによると、コスタリカでは女性が人身売買の被害者となる件数が過去3年間で3倍にも増加しているといいます。

甘い言葉で誘い出され、人身売買の被害者となってしまった女性たちは、卑猥な不法施設で強制労働を強制されたり、性奴隷や臓器移植のための臓器提供を強いられています。

Sabaは、2015年3月8日の国際女性デーに、“多くの女性が人身売買の被害になっていること”を女性たち、そして全ての人に伝え、“人身売買撲滅”へのメッセージを訴求するために、地元の人気ラジオ局と協力して、“女性の歌声を消してしまう”という取り組みを実施しました。

国際女性デー当日、ラジオから流れてきた歌声はどれも男性のものばかり。

シャキーラとアレハンドロ・サンスが歌う『La Tortura』もシャキーラの声が消され、アレハンドロ・サンスの歌声だけが流されました。

同様に、オリビア・ニュートンジョンとジョン・トラボルタの『Summer Nights』もオリビア・ニュートンジョンの歌声はなく、ジョン・トラボルタだけの声が放送されました。

女性の歌声が消された曲は全部で60曲以上放送されたといい、放送の合間に「毎年50人以上の女性が人身売買により姿を消しています。」とのメッセージを流しました。

人身売買により女性が突如として消えてしまう現実を、“女性の歌声を消す”ことで表したこの取り組みは、多くの人の関心を集め、電話による相談件数はキャンペーン実施前に比べて50%も増加したといいます。また、ハッシュタグ#missingwomenによりこの話題はSNSでも拡散しました。

人身売買が横行する恐ろしい現実を広く訴求することに成功した秀逸な取り組みでした。

動画はコチラ

Saba- Missing Divas from Jen Caldwell on Vimeo.