Case: Anti-corruption suit

『公務員と政治家による汚職のない社会』の実現を目指し、活動する国際NGO・トランスペアレンシー・インターナショナルが発表した、2014年腐敗認識指数(汚職がどれだけ蔓延しているかを数値化し、国別にランキングしたもの)によると、南米のパラグアイは175ヶ国中150位と非常に低い順位となっているといいます。

職権乱用は日常茶飯事で、最近も国会議員であるJ. Ibáñez氏が公金を着服、起訴されるという事件が起きたばかり。

横行する政治家たちの不正に対し、抗議のアクションを起こしたのが、パラグアイの高級紳士服ブランド・Robertです。名だたる政治家もスーツを仕立てに来るというRobertは汚職政治家Ibáñez氏の名前を拝借し、「Ibáñezコレクション」と名付けた“反・汚職スーツ”を製造、販売しました。

スーツの特徴はスバリ、“ポケットがない”こと。“賄賂をこっそり入れるためのポケット”をなくすことで汚職を痛烈に批判し、『政治家は清廉潔白であるべきだ』というメッセージを込めたのです。

国内の報道番組がIbáñezコレクションを紹介したのを皮切りに、CNNやBBCなどもこのスーツに注目。さらにソーシャルメディアでは350万以上のインプレッションを獲得するなど、反汚職のシンボルとして大きな反響を呼びました。

発売以来、Robertには世界各国からスーツの注文が相次いでいるそうです。日本でも「袖の下」という表現がありますが、ポケットを不正の象徴と見立て、それを取り除くことでクリーンなイメージを連想させるとは素晴らしい着眼点だと思います。

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