Case:Very Good Manners

ポーランド赤十字社では、栄養失調に苦しむ子供たちを支援するための募金活動を実施しています。

以前当サイトでも「ポーランド赤十字、“不要なカロリー”を栄養失調の子供に寄付できるダイエットアプリを開発」という記事をご紹介しましたが、今回も国民に広く募金を呼び掛ける、ユニークなキャンペーンを打ち出しました。

募金活動の舞台となったのは、国内数ヶ所のレストラン。席に着いたお客さんの前にウェイターが置いてくれたランチョンマットには、

「ポーランド国内には十分に食事をとることができない子供たちが70万人もいます。」
「1.5ユーロ(およそ200円)があれば、ひとりの子供に温かい食事を提供することが可能です。」
「食事の後、ナイフとフォークを十字にクロスさせてお皿の上に置いておくと、お会計時に1.5ユーロが加算され、赤十字への寄付を通じて子供たちを支援することができます。」

とメッセージが書かれています。

この『“十字”に置く』というのは、ナイフとフォークをお皿の上に揃えておくと『食べ終わりました』という意思を示すテーブルマナーをアレンジしたもの。

こうして募金を呼びかけたところ、レストランを訪れたお客さんから多くの寄付を募ることに成功し、その金額は普段と比較し65%増の伸びを見せたといいます。

そしてテレビやインターネットなど様々なメディアで紹介された結果、この取り組みに賛同するレストランは続々と増えており、今後ポーランド赤十字社は、イギリスやドイツなど、ヨーロッパの他の国々へと同様のキャンペーンを広めていく予定だそうです。

注文した食事を待つ間にランチョンマットに書かれたメッセージを読めば、きっと『外食という、ある種贅沢をしている自分』と『お腹を空かせ、栄養失調に苦しんでいる子供たち』を比較し、支援したいと感じずにはいられないと思います。

そんな心情を抱かせたうえで、フォークとナイフを赤十字のシンボルマークである“十字”に置くことで、スマートに、かつスムーズに募金へと誘導する手法が見事ですね。

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赤十字の秀逸な広告/プロモーション(まとめ)

動画はコチラ

参考サイト

Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/polish_red_cross_very_good_manners