Case: Creative Fitness Ads

鍛え上げられた上腕二頭筋や、割れた腹筋を手に入れたい男性、そして二の腕、お腹のぷよぷよを撃退し、素敵な服を着こなしたい女性、そんな人たちをターゲットとした「世界のフィットネス、スポーツジムの斬新な広告」をまとめてご紹介。

思わずジムに通って体を鍛えたくなるような、ユニークな広告・プロモーションの数々をご覧ください。

1.新規会員数が35%増加!フィットネスジムの“ビフォー・アフター”プロモーション

[国名:ケニア/企業名:Power Vibe Studio]

ケニアにある痩身専用のフィットネスジム「Power Vibe Studio」のアンビエントプロモーション。

モデルを使ったよくある「Before(太っていた頃の姿)」と「After(運動をして痩せた姿)」を各種媒体で発信しても、フォトショップ全盛のこの時代では、消費者には信じてもらうことができず、効果的な訴求はできないと捉えた同社は、全く新しい案を企画。

媒体を通じて「Before-After」を表現するのではなく、太った女性と痩せた女性2名を起用し、実世界において「Before-After」を表現したのです。

採用した2名は体型以外、顔立ちがかなり似通っている点がポイント。彼女たちにはそれぞれ「Before」と「After」という文字が大きく背中部分にプリントされたTシャツとレギンス、スニーカーを着用してもらい、繁華街を練り歩いてもらいます。

なお、痩せた女性が着用するTシャツの「After」の文字の下には、『Power Vibe Studio ? Build the difference』と記載してジムのPRを行いました。

2.持っていくのが物凄く困難な“クーポン”

[国名:カナダ/企業名:Iron Kore Performance Training]

カナダのスポーツジム「Iron Kore Performance Training」の一風変わったクーポン。街中に置かれたこの“コンクリートでできたクーポン”をIron Kore Performance Trainingに持っていくと、ジムの1カ月パッケージサービスが無料になるという内容です。

同社のトレーニングは、そんじょそこらの生半可なものではない!ということを示唆しています。

3.これぞ究極の腹筋!? バス後方に仕掛けられたアンビエント広告

[国名:ブラジル/企業名:Topfit Fitness Club]

ブラジルのTopfit Fitness Clubというフィットネスジムが、バスの後部をメディアに変えました。男性がバスの窓の部分に足をかけて腹筋をしているプリントがなされています。

コピーは、“EXCEED. BE AT THE TOP.”(=自分を超えろ。トップを目指せ)。立体的な仕様でプリントされているため、本当に誰かが腹筋をしているように見えます。

前のクルマにこんな広告があったら、思わず見てしまいそうですね。日常の中に巧みに違和感をつくりあげることで印象的にメッセージを訴求する、おもしろいアンビエント広告でした。

4.Facebookのアイコン写真 あなたの“本当の姿”ですか?

[国名:コスタリカ/企業名:Gold’s Gym]

スポーツジム大手「ゴールドジム」がコスタリカで掲載したバナー広告。画像の『Ver perfil completo』というボタンをクリックしてみてください。アイコン画像では表示されていなかったこの男性の本当の姿があらわれます。

『Facebook のアイコン画像で、自身のことをよりよく見せようと見栄を張って、意図的に写真から除外した部分(=贅肉)をゴールドジムに通うことで、本当に除外してしまいませんか!』と表現するクリエイティブ。

“隠す(表示させない)”とまでいかなくても、みなさんプロフィールには一番お気に入りの写真を使いますよね。そんな現代人のインサイトを徹底的に追及して制作されたバナー広告でした。

5.『肥満という問題に目を向けよう』

[国名:ブラジル/企業名:Ponto 1 Gym]

ブラジルで制作されたスポーツジム「Ponto 1 Gym」のプリント広告。

コピーは、“Look at the size of the problem.”(問題のサイズに目を向けよう)。一見すると何が描かれているか、よくわからないビジュアルですが、じっくり見ると、小さな口ひげと顎の下に大きな巨体があることが分かります。

あえて一瞬で分からないビジュアルにすることで、ポスターをしっかりと見てもらうことを狙っているようです。

6.会員数を25%も増加させた“タダではあげない”プロモーションアイテム

[国名:ウクライナ/企業名:Fit Buns High Protein]

ウクライナのローカルスポーツジム「Fit Buns High Protein」が新規会員を獲得するために仕掛けたユニークなプロモーション。

ジムの近所にあるパン屋さんの協力を得て、特注のプロモーション用パン、その名も「FIT BUNS」を制作。特徴的なパッケージにより、パンが男性の鍛え上げられた腹筋に見えるという仕掛けです。中には『ジムの無料体験チケット』が入っています。

こちらのパンはプロモーション用にタダで配るのではなく、他の商品と同様にストアにて実際に販売されました。プロモーションの結果、わずか1ヵ月間で2996コのパンが売れて、実際に658人の方がジムの無料体験に参加、会員数は25%も増加したそうです。

プロモーション用アイテムだけど、無料でサンプリングするのではなくお金を出して“買ってもらう”という発想がユニークです。“購入してもらう”というコンセプトにすることで、ターゲットに能動的にアクションさせた分、無料体験チケットの利用率も高くなったのではないかと推測されます。

7.“クライマーだけが手にできる”割引クーポン

[国名:オランダ/企業名:Klimmuur Centraal Indoor Rock Climbing]

室内ロッククライミングジム「Klimmuur Centraal Indoor Rock Climbing」が手掛けたユニークな割引クーポン。アムステルダムの街中の壁や電柱の“かなり高い位置”に、1枚のポスターを貼り付け、その下に「ジム利用料が50%OFFになる」クーポンを配置しました。

クーポンを『クライマー』に使用してもらうことだけを狙いにしたのではなく、事業内容を通りすがりの人(潜在層)にまで、ユニークな手法でコミュニケートしています。

8.ダンベル運動し続けるエレベーター! スポーツジムのメディア特性を活かした広告

[国名:ブラジル/企業名:Eliane Indiani Fitness Center]

ブラジルのサンパウロで「Eliane Indiani Fitness Center」というスポーツクラブが“Get in shape/体を鍛えよう”というコピーと共に制作したクリエイティブです。

メディアはエレベーター。ドアが閉じているときはダンベルを握りしめる両手が見えます。エレベーターが開くとまるでダンベルでトレーニングをしているかのように、手の奥に顔が現れていく仕掛けです。

そして中に印刷された男性のタンクトップにはブランドロゴとコピーが。メディア特性を上手に使ったアンビエント広告でした。

9.“フィットネスの効果を疑似体験させる”電子雑誌のインタラクティブ広告


[国名:ブラジル/企業名:Villa Forma Gym]

ブラジルのフィットネスジム「Villa Forma Gym」による、ヘルスケア雑誌のiPad版に出稿したインタラクティブ広告。表紙から数ページは普通のコンテンツが続きますが、突然名前を入力するフォームだけが記載されたページが現れます。

ページの指示に従って自分の名前を入力し、OKをタッチすると、太字のゴシック体がページの真ん中に現れ、最下部に「↑ now shake your iPad ↓」と記されています。実際上下にiPadを振ってみると、少しずつ太字で描かれた自分の名前が細くなっていきます。

最後には「Move your body,It really slims.(体を動かせば痩せますよ!)」というメッセージと同社のロゴが表示されて、『フィットネス効果の疑似体験のための仕掛け』だったことが分かるという仕組みでした。

読者自身の名前を記入してもらうことにより、読者の本当の意味での『自分事』にしている点が面白いですし、「名前の文字が細くなる」≒「痩せる」とした発想が愉快です。

10.ドイツ最大のフィットネスジム、“カロリー付きレシート”新規会員獲得

[国名:ドイツ/企業名:Fitness First]

ドイツ最大のフィットネスジムFitness Firstによる、新規の会員獲得を目的としたプロモーション。

Fitness Firstは、ジム付近の各所レストランと提携。そのレストランのレシートに、客が食べた料理の金額だけでなく、料理で摂取したであろうカロリーと、そのカロリーを消費するためにジムで何時間運動する必要があるか、を明記したのです。

さらに、このレシートをジムの無料体験チケットとしても利用できるようにしたところ、キャンペーン開始から1ヶ月以内に300人以上の人がカロリーレシートを使用して、ジムの無料トレーニングを体験。その内の30%以上の人がジムの正式な会員になったそうです。

11.Gold’s Gymの秀逸なプリント広告 鍛えぬいた体は“戦車”にもなりうる

[国名:コスタリカ/企業名:Gold’s Gym]

世界最大級のスポーツジム「Gold’s Gym」のプリント広告。

「Gold’s Gym」でトレーニングをすることで、強く逞しい肉体が得られることを訴求するために、鍛え抜かれた男性の裸体にペイントを施し、体を捩らせて、“戦車“や“掘削機“、“フォークリフト“に見えるクリエイティブを採用しました。

12.ステロイド使用の注意を喚起する、スポーツジムが制作したコミカルな広告

[国名:ブラジル/企業名:Villa Forma Gym]

ブラジルのフィットネスジム「Villa Forma Gym」が、『トレーニングにはステロイドを使わないようにしましょう!』というメッセージを伝えるべく制作したクリエイティブです。

コピーは、“Your body has limits. Don’t use steroids.(あなたの体には限界があります。ステロイドの使用はやめましょう。)”ステロイドの使用により膨れ上がった全身の筋肉を「風船」で表現。過剰使用すると体がダメになってしまうことを、「破裂」として描きました。

スクワット篇、ベンチプレス篇、ダンベル篇、どれも「肉体の限界を超えてしまった状態」をかわいいトンマナで見せています。人の「思わず見てしまう」を巧みに作り上げた啓蒙広告でした。

13.ポイントは“自撮り”! Instagramの投稿写真をメディア化したプロモーション


[国名:スウェーデン/企業名:Friskis & Svettis]

スウェーデンのフィットネスクラブ・Friskis & Svettisが、Instagramに投稿される無数の“自撮り写真”を広告に利用するキャンペーンを実施しました。

Instagramには“自撮り写真”が圧倒的に多く投稿されている、中でも、頑張ってる自分をアピールしたいのか、ジムの鏡の前で撮影した写真が多いというインサイトに着目したFriskis & Svettisは、社名入りTシャツを作成し、ジムの会員に配布するという企画を考案しました。

会員にはそのTシャツを着用してもらった上で、いつも通り自由に鏡越しにセルフショットを撮ってInstagramに投稿してもらうだけ。ポイントは、ミラー越しに撮影することを見込んで、Tシャツにあえて反転プリントを施していた点。

Tシャツを着て、鏡に映る自分を撮影する会員たち。会員たちが撮影した写真は、ストックホルムでよく使われているトレーニング関係のハッシュタグ(#TRANA、#FITNESSなど)を用いて、次々にInstagramに投稿されました。

反響は絶大で、このTシャツを着て撮影されたセルフショット写真の掲載ページは膨大な数にのぼり、何百万ものインプレッションを得ることに成功したといいます。Instagramユーザーのインサイト(≒ナルシシズム)を巧みについた斬新なプロモーションでした。

14.二人一緒に美しい体を手に入れよう

[国名:ドイツ/企業名:Elixia Vitalclub]

ドイツのスポーツジム「Elixia Vitalclub」が新設した“パートナープログラム”のプリント広告。

男女のパートナーが一緒になってジムでトレーニングに励むことを表現するために、バーベルで筋トレをしている男性の『胸から上腕二等筋』ラインに、シェイプアップされた『女性のヒップ』を巧妙に描いています。

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