Case: Passion is Power

ロンドンの広告専門学校生が、世界最大級のコンピュータ関連の製品・サービスを提供するIBMを仮想クライアントにして考案した、“ワールドカップ会場の情熱をスラム街の電力に変換する”というプロジェクト。その名も、“Passion is Power”。

IBM – Passion is Power from adam radi on Vimeo.

リオデジャネイロにあるスラム街・ファヴェーラでは約140万人の人が暮らしています。このうち3分の2の人が安全な電力を購入することができず、送電線やカーバッテリーから電力を引いており、危険と隣合わせの生活を強いられています。

そんな社会問題に着目して考案されたのが、『サッカーを観戦するファンのエネルギーを電力に変換することができる』という特殊シート。これを、ワールドカップの試合が開催される全12か所のスタジアムの観客席に敷き詰め、ファンの情熱を電力に変換し、スラム街に安全な電力を供給しようというコンセプトです。

このシートの上で、1人が1ステップ踏むと、電球を数秒灯すことができる電力を発生させることができます。

8万人が1ステップを踏むと、211個のカーバッテリーを充電するだけの電力が生まれます。

8万人の観衆がワールドカップ全12会場全32試合で、ステップを踏んだり、飛び上がったり、踊ったりして熱狂的に観戦すると、スラム街に今後約2年間明かりを灯すことができる電力を生み出すことができるといいます。

「ワールドカップの観戦者の情熱を電力に変え、オリンピックが開催される2年後までスラム街に安全な電力を供給しよう」というコンセプトアイディア。

実現には至っていませんが、目の付け所は非常に面白いと思いました。今回のアイディアは特注シートを必要枚数用意するコスト面と、スポンサー問題が実現に至るネックかもしれませんね。

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動画はコチラ

IBM – Passion is Power from adam radi on Vimeo.

参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/ibm_passion_is_power