Case:So Cool, So Hot!

広告に使われる媒体といえば、通常テレビや雑誌、ウェブなどを思い浮かべますが、今回はなんと『氷』と『炎』を活用した、ダイナミックな事例をご紹介。

インパクト抜群の、クールでホットなプロモーションをまとめてご覧ください。

1.人気炭酸飲料7Up、真夏のブエノスアイレスに“氷の自販機”を設置


[国名:アルゼンチン/企業名:7Up]

人気炭酸飲料・7Upがアルゼンチンで手掛けたアンビエントプロモーション。真夏の1月に、ブエノスアイレスの街中に“7Upを多数埋め込んで”制作した「氷の自販機」、その名も“Melting Machine”を設置します。

こちらの自販機は、コインを入れて作動するものではなく、日ざしで氷が徐々に溶けていくことで、誰もがタダで7Upを持っていけるというコンセプト。猛暑に耐えかねて、キンキンに冷えた7Upに市民の多くが群がっていきます。

さらに、「全ての7Upが取り出せるようになる時刻」を予想してTwitterで投稿し、見事的中すると“7Up 6本パック”がプレゼントされるというプログラムも用意されていました。単なるサンプリングよりも印象に残る楽しい仕掛けですね。

2.火事ではありません、肉を焼いています。インパクト抜群のステーキハウスの屋外広告


[国名:ロシア/企業名:Double Grill&Bar]

おそらく日本ではお目にかかれないであろう、ロシアの強烈なアウトドア広告。車通りの多い街中に「DOUBLE Grill&Bar」というステーキハウスの屋外看板が設置されました。

全面に生のステーキ肉が写し出されたビジュアル、ここまでは普通ですが…日が暮れると、おもむろにクレーンに乗った料理人が現れ、なんと看板に火をつけていきます。あっという間に火は全体に広がり、大炎上。きっと通りがかった人は何が起きているのかと立ち止まったに違いありません。

もちろん、この広告はただ看板そのものを燃やすというインパクトを残すだけではなく、お肉の看板をそのまま焼くことで、焼いたステーキの写真をただ掲載するよりも『臨場感のある看板』を作ることが目的。

キャッチコピーをなくして、焼きたての美味しいステーキを提供してくれることが伝わる、秀逸な看板広告です。

3.WWF 「自然の摂理」と「人類の叡智」を巧みに融合した媒体費0円の広告

[国名:オランダ/企業名:WWF]

世界的な環境保護団体WWFが、温暖化問題を市民に啓蒙するためにアムステルダムで仕掛けたアンビエント広告。

オランダでは冬になると運河が凍結しますが、春が近づくとともに徐々に氷が溶けていきます。WWFは、『運河の氷が気温の上昇に伴い徐々に溶け出していく』という事を、市民に温暖化問題について考えさせる絶好の機会として捉え、このプロモーションを企画。

凍結した運河の表面に、氷が溶けていくことではじめて(デザインがクリアになり)読み取ることができる、特殊な巨大QRコードを描きました。コードは運河の上から市民が携帯で読み取れるようになっており、読み取るとWWFの温暖化問題解説ページに遷移するようになっています。

環境保護のPRのために、あるがままの自然と、人類の叡智(テクノロジー)を融合してメディアを作るというアプローチ。こちらの施策は運河のそばを通った市民だけでなく、様々なメディアでパブリシティを獲得し、広く訴求できたそうです。

4.“凍り付いた窓ガラス”を媒体にしたレストランの広告

[国名:カナダ/企業名:Mucho Burrito]

カナダ各地に店舗を構えるメキシカンレストラン「Mucho Burrito」による一風変わった広告。

「WARM UP WINTER(冬を温めよう)」と刻まれたゴム印で、屋外に駐車してある車の“凍り付いた窓ガラス”に押しつけることにより、ガラスに触れた部分だけが溶けて、まるでスタンプのようにメッセージが刻印されるという仕掛け。

レストランで温かくスパイシーな料理を食べて、氷点下10度を下回るというカナダの厳しい冬を乗り切ってもらおうという狙いです。

5.刺激的なケチャップの“火を噴く”看板広告

[国名:イスラエル/企業名:Heinz]

ハインツの新商品「Hot & Spicy Ketchup」のビルボード広告。

新商品の刺激的な辛さを表現するためのクリエイティブとして、ケチャップの蓋から炎がでる屋外広告を制作して、待ちゆく人の注目を集めました。

6.氷を砕いて、涼しくなって、お金もゲット!


[国名:カナダ/企業名:McDonald’s]

マクドナルドがカナダで実施した、暑い夏にぴったりのアウトドアプロモーション。ビーチのそばの比較的人通りの多い場所に7フィートの高さの氷の彫刻を設置しました。

この氷の彫刻の中には、4000枚ものカナダドルコインを用いて、マクドナルドの「M」(ゴールデンアーチ)の文字が形作られています。『この氷を砕いて中にある1$コインを取り、近くのマクドナルドで好きな飲み物を買って涼んでね』とコミュニケートしているようです。

ちなみに5時間程度で全てのコインがなくなった(持って行かれた)そうです。『“氷を削って$コインを得る”という非日常的な体験を潜在顧客に提供すると同時に、涼ませることもできる』という点で効果的なプロモーションでした。

7.“アートとアドを両立した”皮膚癌啓発プロモーション


[国名:スペイン/企業名:Bristol-Myers]

製薬会社のBristol-Myersが「進行性黒色腫(悪性度の高い皮膚がん)」という病について、発病には『日光』が大きな原因となることを市民に理解してもらうために展開したプロモーション。

まず巨大な氷柱から“のみ”を使ってリアルサイズの“氷の人”(彫刻)を多数制作。これら“氷の人(彫刻)”を、街中でカフェのイスに座らせたり、立ってポーズをとらせたり様々な格好で、あたかも市民が都市生活を思い思いに楽しんでいるように配置しました。

“氷の人(彫刻)“の背中には、「1年で700人もの人が日光が原因で進行性黒色腫を発病し尊い命を失っています。」などとメッセージが記されています。

当然街中に置かれた“氷の人(彫刻)“は日光を浴びることで徐々に溶けていき、最終的には消え去ってしまいます。その様子を通じて『人の命が(日光が主な要因で発症する)進行性黒色腫で消えて亡くなる』ということを市民に暗示しているようです。

このプロモーションの模様はTVやWEB、新聞などで広く取り上げられ、PRとしても大成功を収めたといいます。

8.これぞ真の炎上マーケティング!? スモークサーモンを訴求するための最適な手法とは…


[国名:ニュージーランド/企業名:Sealord]

ニュージーランドで実施された奇想天外なアウトドア広告をご紹介。

水産加工食品ブランドのSealordが掲出したこの広告、すべて木だけを使って製作されました。そして同ブランドの商品であるマヌカの木でスモークした、「スモークサーモン」をメッセージすべく彼らが取った手法は…

「スモークサーモン」なだけに、『煙を出そう!』というものだったのです。自動車のドライバーも“屋外広告が火事を起こしている”ので、これは目を向けずにはいられませんね。

9.子供向け科学雑誌、地球温暖化問題を啓蒙する“溶ける”ボードゲーム


[国名:ドイツ/企業名:GEOlino]

ドイツの子供向け科学雑誌「GEOlino」による、読者である子供たちに地球温暖化問題について、実体験を通じて理解してもらうための一風変わったプロモーション。

ターゲットが子供ということで、子供が大好きな“ボードゲーム”を氷で作れてしまう特別キットを雑誌の付録にします。氷でボードゲームを作り、みんなで遊んでいるうちに“溶けてしまう”という仕掛け。

ボードゲームのパーツを作るために型に水を入れて、冷凍庫で凍らせて準備完了。ボードゲームの内容は、サイコロを振って白クマの家族を氷が溶ける前に、浮氷塊から安全な場所であるボードの真ん中の大陸まで連れて行くこと。

家庭や学校などでみんなでワイワイ楽しみながら、北極で氷が溶けていっているという事実、対応にグズグズしていると間に合わなくなってしまうという事実を学べるというコンセプトになっています。ボードゲームで楽しみながら、社会問題について学ぶことができるユニークな試みです。

10.燃やすことで完成する、世界一ホットなアウトドア広告


[国名:ドイツ/企業名:Blush Berlin]

ドイツのベルリンで実施された、制作風景が主役のアウトドア広告。Blush Berlinというランジェリーブランドがクライアントです。

このブランドの下着がいかに「ホット」かを訴求すべく、今までに見た事のないビジュアルのアウトドア広告を制作しました。その名も“Hottest poster ever(最もホットなポスター)”。

壁面にはり付けたのは導火線。そして、火が放たれます。どんなものが出来上がるかは、上の動画をどうぞ!制作風景をエンターテイメントにすることで、バズを狙った立体的なコミュニケーションのアウトドア広告です。

11.真夏のビーチにうってつけ! “氷”で作られたコカ・コーラボトルがコロンビアに登場


[国名:コロンビア/企業名:Coca Cola]

コカ・コーラが南米コロンビアのビーチで仕掛けたワクワクするプロモーション。ビーチで夏を満喫する市民に瓶のコカ・コーラを販売しますが、瓶が“氷”でできているという仕掛けです。

丁度持ち手の部分にコカ・コーラの帯を巻いているため、手の平から伝わる体温で瓶を溶けにくくしています。ゆっくり飲んでも最後の最後までキンキンに冷えたコーラを飲むことができるというコンセプト。

瓶は、時間が経過すると完全に溶けてなくなってしまうので、地球環境にも優しいですね。是非日本や他の地域のビーチでも展開して欲しいプロモーションです。

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