Case: Get rid of the unwanted.

ジャガイモやニンジン、リンゴなどの皮をラクラク剥くのに最適なキッチングッズ「ピーラー」。一般的な広告であれば、その機能性を訴求するのが定番でしょうが、もはや差別化は難しい本商品。

インドのキッチングッズメーカー「Anjali Kitchenware」は、定番の手法とは違った斬新なアプローチでこのピーラーの広告を行いました。

メインビジュアルは怒りに満ちた表情をしているインド女性。にらみを利かせる先には、夫とおぼしき男性が、若い女性と浮気をしている現場があらわになっています。

ピーラーでキウイの皮を剥いたことで、皮によって隠されていた浮気の真実が浮き彫りになった、といった意味合いのビジュアル。

なぜキウイなのかは謎ですが(笑)、奥さんが糸の切れた操り人形用の操作板を持っているところを見ると、“操り人形のように思い通りに動かせていた夫のコントロールを失った結果浮気された”、という細かな演出でしょう。

キャッチコピーは、

Get rid of the unwanted.(余計なものを取り除きます。)

「フルーツの皮」と「夫の浮気相手」を同じ「余計なもの」として扱い、それをピーラーでキレイに取り除きましょう、というちょっとシュールでユニークな物語風のアプローチをしています。

今度のビジュアルでは、石油王でしょうか、アラブ系を思わせる男性が怒り狂っています。

目線の先では若い男性がカジノで大勝ちをし、その姿にディーラーの女性も色っぽい眼差しを向けています。おそらく、アラブ系の男性がこの若い男性にカジノで負けてしまい怒り狂っている、という構図でしょう。

アラブ系の男性からしたら、そりゃあ自分のメンツをつぶした若い男性が、フルーツの皮(今度はリンゴ)と同様に「余計なもの」であることに違いありません。

今度の主人公は、マフィアのボス。

自分がいない隙に、マフィアのトップの席を奪おうとする若手マフィアに怒りの視線と銃を向けています。

フルーツの皮を「余計なもの」と発想するところまではそこまで新しいわけではありませんが、そこから「人生における余計なもの」と結びつけ、掛け合わせてユニークなピーラーの広告に仕上げてしまうところがとてもクリエイティブですね。

Written by Chiba Yuki

参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/print/anjali_kitchenware_fruit_peeler_motherinlaw
http://adsoftheworld.com/media/print/anjali_kitchenware_fruit_peeler_mafia
http://adsoftheworld.com/media/print/anjali_kitchenware_fruit_peeler_gambler