Case: Greenpeace Protect Paradise

今年の始めにご紹介したP&Gのオリンピック応援CM「Thank You, Mom」

感動的なCMとして動画視聴回数が1900万回を超えるなど世界的に話題になりましたが、その一方で、このCMに対してもうひとつの厳しい現実を突きつけて話題になったキャンペーンがあります。

それが、国際環境NGO・グリーンピースの「Protect Paradise」という映像です。
(こちらの記事は、上にあるP&GのCMをご覧になってからお読み頂くことで理解が進みます)

グリーンピースの衝撃的な映像は以下のメッセージからスタートします。

「おそらく、あなたはP&Gの“Thank You Mom”というCMを見て感動した大勢の中の1人でしょう。」

「しかし、あなたがもしパームオイルの使われたP&G製品をお持ちなら、知っておくべきもうひとつの物語があります。」

その物語の地は、インドネシア。

ここでは、たくさんのオランウータンが保護されています。

なぜ彼らは保護されなければならないのでしょうか?

その原因は、「人」でした。

オランウータンの住処である自然の宝庫、熱帯雨林が森林伐採によってどんどん失われているのです。

熱帯雨林に住むオランウータンの数は、森林伐採などによる森の減少に合わせて激減し、現在では100年前の8%程度とも推定されています。

住むところを失った彼らは、どんどん追いやられ、命を落としてしまうオランウータンも・・・。今は現存していると考えられる15,000~25,000頭ほどの野生のオランウータンを保護する活動や植樹運動も行われておりますが、まだまだ絶滅の危機を脱してはいません。

「パームオイルプランテーションのために熱帯雨林を破壊することは、お母さんのいないオランウータンをつくり出すことです。」

「ありがとう、P&G」

エンディングに向けてこの物語は過酷さを増し、最後はかなり皮肉な言葉(P&Gの「Thank You, Mom」にかけた言葉)で締められています。

GREENPEACEは「パームオイルによってオランウータンの生活が脅かされるべきではない。この動画をシェアして、P&Gによる熱帯雨林破壊をやめさせよう。」と訴えています。

世界的な企業には、それだけの社会的責任が求められるということなのでしょうが、1ブランドをターゲットにここまで大々的に抗議をするのはすごいですね。ブランドCMの美しい世界観、物語につい感動してしまいますが、実際モノを購入する時はその原料の産地やブランドの姿勢をきちんと確認しよう、というメッセージとして捉えられます。

Written by Chiba Yuki

動画はコチラ

参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/online/greenpeace_seen_pgs_thank_you_mom_find_out_the_hidden_truth