Case: The Street Store

南アフリカでは国民の貧富の格差が非常に大きく、社会的な問題となっています。路上には住む場所を失い、行くあてのないホームレスの人たちがたくさんいるそうです。

日々の生活に困っている人のために、何か援助をしたいと考える人は多いかもしれませんが、やみくもに物資を送ることが、必ずしも喜ばれるとは限りません。相手が必要でないものを送ってしまえば、善意の寄付が逆に迷惑になってしまう可能性もあります。

そこで、ケープタウンでホームレスの生活の向上に尽力する慈善団体「The Haven Night Shelter」は、市民の協力のもと「The Street Store」というイベントを実施しました。

このイベントはその名の通り、路上にオープンしたポップアップ・ストア。支援する人は、持ち込んだ衣類や靴をハンガーにかけるようにして展示します。

それをホームレスの人たちがウィンドウショッピングのようにして選び、気に入った物があれば無料で持ち帰ることができるという仕組みです。

ボランティアや寄付で陥りがちな“善意の押しつけ”ではなく、ホームレスの人々がイベントに能動的に参加できる点で、これまでにない画期的な取り組みとなっています。

イベントの開催にあたり、インターネット上で物品の寄付を呼びかけたところ、テレビやラジオ、SNSなどのメディアを通じて大きな反響を呼び、世界中の注目を集めることに成功しました。

さらにThe Haven Night Shelterは、南アフリカだけにとどまらず、様々な国にいる生活困窮者に同様の援助を実施すべく、HP上で『あなたの国でStreet Storeを開こう』と呼びかけています。

そして実際にベルギーやカナダなど、世界各国121ヶ所でStreet Storeが開店され、支援の輪は世界中に広がっているといいます。

支援する人ありきではなく、支援を受ける人の立場に寄り添った、新しいボランティアのありかたを示す、素晴らしい取り組みだと思いました。

動画はコチラ

参考サイト

Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/the_haven_night_shelter_the_street_store
The Street Store
http://thestreetstore.org/