Case: Hug

南米コロンビアで家電メーカーのTRSが制作したエアコンのプリント広告。

米オバマ大統領と北朝鮮の金正恩第1書記が抱き合っているというクリエイティブ。コピーはなく、右上に小さく商品写真と「Air Conditioners」という表記がなされているのみ。

この広告を見て、2012年カンヌライオンズでプレス部門のグランプリを受賞した、ベネトンの「UNHATE」キャンペーンを思い起こした人もいるのではないでしょうか。

“コミュニケーションと相互理解を通じて、憎しみ合う文化を乗り越える必要性について訴えたかった”という「UNHATE」企画と、類似のキャンペーンなのかは定かではありませんが、広告クリエイティブ自体は非常に似ていますね。『どんな冷えた関係も温められるようなエアコン』といったニュアンスでしょうか。

ちなみに2011年~2012年に展開された「UNHATE」キャンペーン以前にも類似表現は世界各国で展開されています。

・Dansu Production House – 2011

・Street Art Berlin – 1990

『憎みあう国の首脳同士がキスする、愛し合う』という非常に類似したコンセプトの表現であっても、世界的に話題になるもの(=UNHATE)と、そうでないものがあるという事実が興味深いです。

クリエイティブや表現の新しさだけではなく、誰(どこのブランド)が、どこで、どんなストーリーで、どれだけのリーチで、どんな角度(媒体)から、どのタイミングで、どういうステップで、どれだけ当人達が本気か、という点などが“はまらない”と、大きな話題を作ることができないことを改めて考えさせてくれるケースでした。

参考サイト

Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/print/trs_air_conditioners_hug
joelapompe
http://www.joelapompe.net/2011/11/25/unhate-kisses-berlinwall/
wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Dmitri_Vrubel