Case: The Scarecrow

メキシカンブリトーの大型チェーンストア・Chipotleが、アメリカで制作した社会問題をテーマとするアニメーションビデオ。この作品で問題提起されているのは、大規模畜産施設による食糧大量生産のシステムと、そこから市場に出回る食品の安全性です。

ムービータイトルは、“The Scarecrow(カカシ)”。

「Scare crow」とは、本来カラスを追いやるという意でカカシを指す言葉ですが、ストーリーの主人公であるカカシは「CROW FOODS INCORPORATED」(カラスフーズ)という大規模畜産施設の修理スタッフ。カラスを追いやるどころか、カラスの指示に従い、施設内の点検・修復にあたっています。

化学的に精製されたファーストフードがベルトコンベアで運ばれる内部の様子を知りながら、「100%BEEF-ISH!」というパッケージを見て、安心してそれを購入する消費者の姿に、カカシは心を痛めます。

“All Natural”(100%天然)と大きく書かれた看板の補修しますが、看板の裏側では、成長ホルモン剤の投与によって鶏が巨大化し、“Natural”とは程遠い現状が描かれています。

続いて修理に向かった施設にも、愛くるしい牛の屋外看板が立ちますが、その裏側では、牛たちが体を搾乳機で覆われ、強制的に搾乳されている光景が広がっています。

失意のどん底で帰宅したカカシですが、ふと目に入ったのは、自宅の庭で育てた真っ赤な唐辛子。この他にも自然環境のもとで多くの野菜が実をつけている真の“Natural”な光景を目にし、カカシに元気と活力が戻ります。

自宅の家庭菜園で育てた野菜を使って、カカシは本当に安心・安全なブリトーを作り、自ら街で販売。大型施設が掲げる“Natural”と決別するというストーリー。

「生産現場の実態」と「対外的な広告イメージ」の矛盾に一石を投じ、カカシが選んだ「正しい道」から同社の食品に対する姿勢を理解することができます。

またChipotle社は、一人でも多くの人にこのメッセージを伝えるべく、本ビデオのストーリーに登場するカカシを主人公とするiOSゲームも開発しました。ゲーム内の全4ステージをクリアすると、無料でブリトーがプレゼントされるといいます。

大型畜産施設における食品問題、あなたの目にはどのように映りましたか。

動画はコチラ

参考サイト

psfk
http://www.psfk.com/2013/09/chipotle-anti-factory-farming-video.html