Case: Samsung Bridge of Life

2013年クリオ賞で、パブリック・リレーションズ部門のGrand Clioを受賞した、サムスン生命保険の“Bridge of Life(命の橋)”プロジェクト。

韓国の首都ソウルの漢江にかかる“マポ橋”は、金融街に近いということもあってか、自殺を試みる人が後を絶たないスポットとして近年知られるようになっていました。サムスン生命保険は、そんな状況を打破すべく、この自殺スポットとなっている橋を、“命の橋”に変えようと今回のプロジェクトを企画。

今回、自殺をできないようにするためにバリケードなどの“物理的な障害”を設置するのではなく、コミュニケーションにより人の心を変えることを意図。

まず、橋の手すりに特殊なセンサーとLEDライトを仕込み、橋を渡る人が“歩くスピードに合わせて”その真横の手すりに明かりが灯るようにします。

そして、このセンサーとライトの上に“自殺志願者へのメッセージ”を記したカバーを設置します。

メッセージはよくある“警告”の内容ではなく、『明日はきっと晴れる』、『人生のベストはまだ来ていない』など、不安や絶望している心を癒すような言葉が並び、橋の渡り始めから読み続けていくと、橋を渡り切れるようになっています。

全てのメッセージは心理学者などの専門家と慎重に相談して作られたといいます。

また、橋の途中には“イメージゾーン”を設置。笑顔の子供やカップル、祖父母たちの幸せそうな写真が飾られ、加えて落ち込んだ男性を励ます友人を模した“ジャストワンスアゲイン”像も設置しました。

このプロジェクトの実施には、1年半を要し、142名が制作に参加。2200個ものLEDライトを使用して、橋の1.8kmに渡る部分にメッセージが表示されるように手掛けたといいます。

この試みはテレビやWebを中心とした数多くのメディアで大きく報道されました。

自殺志願者だけではなく、大勢の市民に対して自殺を思いとどまらせるメッセージを届けることができたといいます。

動画はコチラ

参考サイト

The Inspiration Room
http://theinspirationroom.com/daily/2013/samsung-bridge-of-life/