Case:The Howling Football

動物保護活動に取り組むNPO団体「ETN e.V」が、野良犬の殺処分の反対を市民に訴えるために仕掛けたアンビエント広告。

背景

サッカー、UEFA欧州選手権2012 [通称:ユーロ2012]の開催国であるウクライナ(*ポーランドとの共同開催)では、現在『開催国に相応しい景観にして、世界中から集まったサッカーファンに綺麗な都市のイメージを植え付ける』という名目で、国内にいる数千匹の野犬を殺処分しているという現実があるそうです。

「ETN e.V」は、このような行為を糾弾するとともに、恵まれない野良犬のための寄付を募る目的で今回のプロモーションを企画しました。

施策内容

「ETN e.V」はウクライナ都市部の街中に、人が蹴とばすと『犬の遠吠え』が聞こえてくるという特殊なサッカーボールを放置しました。
(この『犬の遠吠え』は決して楽しい鳴き声という感じではなく、何かを訴えるような悲痛な遠吠えになっています)

このサッカーボールに興味を持って手にした市民の目には、『ユーロ2012の開催のために、ワンちゃん達を殺すのはやめよう!』『数千匹のワンちゃんとネコちゃんがサッカーイベントのために毒殺 or 焼殺されています』というメッセージが飛び込んできます。

市民はサッカーボールに記載された宛先にSMS(ショートメッセージ)を送信することで、恵まれないワンちゃん達に寄付ができたり、QRコードを読み込むことで“この問題”に関する詳細な情報が得られるような仕様になっていました。

数多くの市民がこのサッカーボールを手にして、“この問題”について考えるきっかけにしたそうです。

 
全世界が注目する「サッカーイベント」を開催するために、虐げられ殺されているワンちゃんの存在を、“サッカーボールに遠吠えをさせて”表現するという手法が、皮肉感いっぱいで非常にメッセージ性が高いと感じます。

同時に『光があるところに陰がある』のは必然ではありますが、何とかできないものかと率直に思う事例でもありました。

QRコードを活用したプロモーション事例に関心のある方は下記もご覧ください。
世界のQRコード広告/プロモーション(まとめ)

動画はコチラ

参考サイト

・I believe in advertising
http://www.ibelieveinadv.com/2012/02/etn-e-v-the-howling-football/